スニーカーコレクターのKING-MASA(キングマサ)が手掛けるD2Cブランド「オールウェイズ アウト オブ ストック(ALWAYS OUT OF STOCK 以下、A.O.O.S)」はこのほど、住宅地の一角の中目黒高架下にオフィス兼ショールームを構えた。これまではECとポップアップイベントを主な販路としてきたが、月に1度ポップアップスペースとしてショールームを活用しながら顧客との接点を増やし、さらにBtoBにも広げる。
2016年に設立した「A.O.O.S」は8月2日に4周年を迎えた。インスタグラムを通してじわじわと人気を獲得し、今では発売日に全商品が完売する。顧客のデータ分析はもちろん、自身がコレクターでもあることから、“数量限定”や発売日時を設定した“ドロップ”など顧客心理をついた戦略も奏功。一度のポップアップで数百万円(非公表)を売り上げている。
KING-MASAは「今は誰でもブランドを始められる時代。この4年でSNS発のストリートブランドが増えたため、差別化するためにはモノ作りを本気でやるしかないと思った。メイド・イン・ジャパンにこだわってクオリティーを上げ、それに伴い価格も上げた。当初6000円だったTシャツは現在8500~9500円。10~20代のお客さまが多かったが、現在の顧客は35歳以上が中心で、大人でも着られるストリートウエアとして定着してきた」と話す。また、国内で売り上げの基盤を築きつつ、海外展開も見据える。KING-MASAはUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)出身で、ビジネスでの英会話にも困らない。これまでも多くの海外ブランドと直接やりとりをして、コラボしてきた。「(インスタグラムの)ブランドの公式アカウントは全て英語で発信している。海外からの問い合わせも多い。卸しをメインに拡大していきたい」という。
8月1日、2日はショールームで初めてポップアップイベントを開催した。1日は予約制で50組を先着順で招待したが、7分で定員に達し、入店自由にした2日もオープン前に20人が並んだ。「1カ月に1度、お客さまに楽しんでいただけるような面白いイベントを仕掛けていく」と意気込みを語った。
■ALWAYS OUT OF STOCK
オープン日:月に1回不定期
住所:東京都目黒区上目黒2-43-18 K-95