ファッション

菅付雅信連載「不易と流行のあいだ」vol.4 コロナルックという一過性の楽しみ(後編)

有料会員限定記事

 ファッションという「今」にのみフォーカスする産業を歴史の文脈で捉え直す新連載。4回目はコロナ禍における装いの美学を考察する後編。(編集協力:片山マテウス、この記事はWWDジャパン2020年6月8日号からの抜粋です)

(前回のつづき)ファッションデザイナーからもコロナ禍の中でファッションの一過性を見直す発言が散見される。ファッションデザイナーは気まぐれで、今は時流に合わせて自粛ムードの発言をしている人もいるから、それをとやかく言うのは野暮だろう。

 当たり前だが、ファッションは流行。流行だからこそ、刺激的で、魅力的で、はかなく、馬鹿馬鹿しい。そしてファッションは贅沢品。それは値段だけでなく、気持ちの上でも贅沢な気分を与えるものでもある。コモディティ的な必需品ではない。

この続きを読むには…
残り1465⽂字, 画像3枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。