ファッション

わざわざ行く価値あり 世界の名品や民芸品がそろうイデー トウキョウ

 インテリアブランド「イデー(IDEE)」は8月3日、JR東京駅構内にあるグランスタ東京の地下1階に新コンセプトストアのイデー トウキョウ(IDEE TOKYO)をオープンした。“世界の名品”“民芸・工芸”“日常上質”“ニュークリエーション”“オリジナル&限定アイテム”という5つのテーマを掲げ、プロダクトデザイナーの深澤直人監修のもと、5人のバイヤーによるえりすぐりの食品やテーブル&キッチンウエア、ファッション、アクセサリー、雑貨、家具など幅広いラインアップをそろえる。モノトーンで統一された166平方メートルの店内のデザインは左右対称で、ミニマルで落ち着いた空間になっており、奥にはギャラリースペースがある。ギャラリーでは毎月テーマ―を替えて、独自の編集で国内外のクリエイターの展覧会などを開催。9月1日まで、陶芸家の黒田泰蔵による個展「不完全な完全」が開かれている。

 「イデー」のテーマは、“生活の探求、美意識のある暮らし”。それをさらに突き詰め、“見たことがなかったいいデザイン”や“気づいていなかったいいもの”集めたのがイデー トウキョウ。永遠の定番ともいえるシェーカーボックスや機能美に溢れる木村硝子のグラスのような日用品から、コルクなどを使用したサステナブルなシューズ「ビルケンシュトック(BIRKENSTOK)」のサンダル、スイス発家具「ヴィトラ(VITRA)」のジャン・プルーヴェ(Jean Prouve)が手がけた名作チェアまで、商品の背景にあるストーリーや意味が明確なものばかりだ。店内ではスタッフが商品一つ一つの背景をていねいに説明してくれる。どこかで見たことのあるものばかりではない。1970年代の名作家具“ボビーワゴン”を手掛けたジョエ・コロンボ(Joe Colombo)がデザインした「スフェリコ(SFERICO)」のグラスなど新たな発見もある。中にはツゲのくしや耳かき、数珠といったものもあり、店内を見ていて飽きない。「イデー」は良品計画の一事業部であるため、「無印良品(MUJI)」の定番品の店舗オリジナル商品も販売している。お土産やギフトをはじめ、自身の生活を豊かにする厳選された品々がそろっている。

 多くの人が行き交うJR東京駅という場所柄か、グランスタ東京のテナントは飲食店がほとんどだ。そんな中で、イデー トウキョウは国内外のえりすぐりの“いいもの”に出合える場所として存在感を放っている。

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