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ビジョナリーHDの2020年4月期は営業赤字 次世代型店舗へスクラップ&ビルドが復調のカギ

 眼鏡専門店チェーンのメガネスーパーを中核企業とするビジョナリーホールディングスの2020年4月期決算は、売上高が前年同期比3.2%増の273億円、営業損益は2億1200万円の赤字(前期は9億3200万円の黒字)だった。

 セグメント別では、売り上げ全体の構成比率が93.6%を占める小売事業は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、2月以降は最大53店舗が休業、最大277店舗が時間短縮による営業となったことなどから、売上高は同1.2%増の255億円、営業利益は同61.7%減の5億2600万円だった。同社はここ数年店舗戦略を見直しており、昨年10月に大塚メガネの全株式を取得して滋賀県内のメガネのオオツカ5店舗が加わったほか15店舗を新規出店し、36店舗を次世代型店舗にリニューアルした。一方、49店舗を閉店し、期末の店舗数は同29店舗減の369店舗となった。今後も1店舗あたりの収益性を⾼めるため、21年4月期に53店舗の移転または閉店し、アイケアサービスが充実した次世代型店舗への集約・統合を加速するという。

 星﨑尚彦ビジョナリーホールディングス社長は、「私が社長に就任した8年前の1店舗あたりの売上高の平均は月間約250万円だったが、現在は500万円を超える。このレベルの店舗を増やし、店舗数は先ごろ導入した移動式店舗を含めて300~400が適正だと考えている。M&Aも常に検討している」と話した。また子会社化した、イタリアのマルコリン(MARCOLIN)の日本総代理店であるヴィジョナイズの業績が通期で寄与しており、売上高は13億5000万円だった。

 卸売事業は、売上高が同73%増の10億5100万円、営業損益は同400万円の赤字(前期は1億7000万円の黒字)。EC事業は売上高が同17.9%増の6億8500万円、営業利益は同68.1%増の1億4700万円だった。

 21年4月期の業績は売上高282億円、営業利益2000万円を予想している。

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