ヤマトホールディングスは21日、「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」の相澤陽介デザイナーが手掛けた新制服を発表した。デザイン変更は20年ぶりで、9月16日からドライバーと窓口受付スタッフが着用する。
コンセプトは“さらなる働きやすさと環境への配慮”で、東レと帝人フロンティアの2社の協力のもと、“植物由来PET素材”を原料とした環境にやさしい新素材を開発。従来よりも伸縮性を大幅に向上させ、業務に必要な強度と耐久性も備えている。また安全性向上のため、高輝度の反射材をアウターやブルゾン、ベルト、シューズに使用したほか、帽子のつばを通常より短めにすることで車両運転時の視認性も高めた。さらにシューズのインソールも改良し、衝撃吸収性もアップした。防寒着とブルゾンははっ水性を向上させ、前開きのファスナー部分にかぶさる布を二重にすることで防寒性も高めている。
デザイン面ではコーポレートカラーのグリーンとイエローを全面に出した。ポロシャツには、矢の羽をモチーフにした日本の伝統文様“矢絣(やがすり)文様”をヤマトの“Y“で再現したオリジナルパターンを使用し、インクジェットプリントで細かな色のグラデーションを再現している。相澤デザイナーは「3年ほど前にお話しをいただいて、ヤマトグループとはどんな会社なのかを調べることから始めた。どの街でもヤマトグループのスタッフを見かけない日はない。そのため、誰が見てもヤマトとわかるパブリックデザインの意味合いを重視してデザインを考案した。みなさまから愛される制服になればうれしい」と語る。
ヤマトホールディングスの大谷・執行役員 人事戦略・EGS戦略・法務戦略担当は「われわれは昨年創業100周年を迎え、次の100年に向けて新たに経営構造改革プランを立てた。そこで、徹底的にお客さまと向き合うことを宣言した。今回の新制服で働きやすさが向上することで、よりよいサービスの提供につながってほしい」とコメントした。