「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の中国最大店舗、上海プラザ66店の8月の売り上げが2200万ドル(約23億円)に達するのではないかと中国の金融プラットフォームが報じた。米「WWD」が上海プラザ66の担当者に問い合わせたところ、この数字には信ぴょう性があるようだ。通常、同店の月間売上高はおよそ1100万〜1300万ドル(約11億〜13億円)だったという。
「ルイ・ヴィトン」は数字の確認を拒否したが、同ブランドの中国での最高単店売上高を記録したとみられる。
8月6日に上海で行った2021年春夏メンズのランウエイショーとそのライブ配信が大きく後押しした。巨大な風船オブジェとモデルが貨物コンテナから現れる光景は、ウェイボー(微博、WEIBO)で6800万ビュー、中国本土のティックトック(抖音、Douyin)で1800万ビュー、ウィーチャット(微信、WeChat)などを展開するテンセント(騰訊、TENCENT)で800万ビューを含む、世界中のさまざまなプラットフォームで1億回以上視聴された。
中国の地元メディアによると、ショーの招待客がプラザ66の店舗に押し寄せ、ショーに向けて、頭からつま先まで新シーズンのルックを手に入れようとしており、これが売上アップにつながったという。
中国のバレンタインデーとされる8月25日の七夕(Qixi Festival)に向けた限定品発売と、コロナ禍で抑圧されたラグジュアリー消費への反動需要とが相まって、ここ数週間中国のラグジュアリーブランドの店頭には行列ができていた。