フランス発「パトゥ(PATOU)」の日本初のポップアップショップが9月8日まで、伊勢丹新宿本店3階で開催される。同ブランドはもともと創業者の名前を冠した「ジャン・パトゥ(JEAN PATOU)」の名称だったが、18年にLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の傘下に入り、「パトゥ」に名称を変更し、「カルヴェン(CARVEN)」や「ニナ リッチ(NINA RICCI)」などでクリエイティブの指揮を執ったギヨーム・アンリ(Gillaume Henry)がクリエイティブ・ディレクターに就任した。
日本初のポップアップショップでは、アンリが手掛けた2020-21年秋冬コレクションの洋服やアクセサリーのほか、限定Tシャツ(2万9000円)を販売する。コレクションの一部には、トレーサビリティーやサステナビリティを重視したエッセンシャル・コレクションと呼ばれる定番的なアイテムもそろう。ポップアップショップの空間もアンリがデザインし、フランス・パリの百貨店ギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)でのポップアップに使われたリサイクル素材の什器や片布のじゅうたんを使用し、ブランドのサステナブルな姿勢を表現している。
8月26日には「パトゥ」のオフィシャルEC日本版もスタートし、ECでもショッピングを楽しむことができる。
香水「ジョイ(JOY)」で知られる「ジャン・パトゥ」は、創業者のジャン・パトゥ(Jean Patou)が1914年にスタートさせ、シンプルなイブニングドレスや日常着を提案。36年にパトゥが死去した後は、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)やジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)、クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)などを迎えてブランドを存続させていた。2001年にプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)、11年にデザイナー パルファン(DESIGNER PARFUMS)に買収された後、18年にLVMH傘下に入った。