フレグランスブランド「バイレード(BYREDO)」から、初のカラーメイクコレクションが10月に登場する。メイクアップアーティストのイサマヤ・フレンチ(Isamaya Ffrench)が監修し、さまざまな感情を表現した色やクリーンなフォーミュラを特徴とする。なお、日本での発売日や価格などは未定。
ベン・ゴーラム(Ben Gorham)「バイレード」創業者は「ブランドを立ち上げた当初から、フレグランスをメインにストーリーを描くような製品を手掛けてきた。しかし、“ストーリーテリング”はフレグランスだけでなく、さまざまな方法でできると感じるようになった。これまではフレグランスという目に見えないものでストーリーを語ってきたが、次はメイクアップカラーという、視覚的な方法を用いたかった」と語る。そこで2〜3年前にインスタグラムでイサマヤの作品を見たときに、彼女とならメイクアップのアイデアを実現できると感じたという。
実際のアイテムは肌色や用途関係なくマルチに使えるようになっている。ベンは「色を見たときに喚起される感情を表現している」と説明し、イサマヤは「人々が自身のアイデンティティーを表現し、顔を“デコレート”できるアイテムを開発した。なりたい自分に“変身できる”メイクの魔法を伝えたかった」と付け加えた。彼女は写真や映画、パッケージなどの写真を撮り、そこから色を選んだという。また、2人はクリーンでない成分をリストにし、配合しないと決めたそうだ。
16色展開の「カラー スティック」は目元や口元などマルチに使えるアイテムで、肌に肌なじみやすいテクスチャーが特徴だ。「似合う肌トーンや使い方を限定しないアイテムを作りたかった」とイサマヤ。パープルやブルーといった鮮やかなカラーだけでなく、「茶色やベージュなど一見つまらないけど、実際はみんなが使いたいと思うカラーも作った」とし、それらの色を含めたパレットを「コーポレートカラー」と、ウィットに富んだネーミングにしたという。色以外にもテクスチャーにこだわり、リップスティックはサテンとマット仕上がりの2種をそろえる。またメイクアップを自由に楽しめる、プレイフルな世界観を保ちつつ、使いやすさも重視しており、プロのメイクアップアーティストとしてのこだわりをつめた。その例としてマスカラを挙げ、「ブラシヘッドを細くすることにより粘膜ギリギリのところまでマスカラ液を塗れるようにした」という。さらにユニークなパッケージは、「タイムレスかつ今っぽいオブジェクトを意識した」とベン。湾曲したフォームを特徴とし、マテリアルや重さ、仕上がりに全てこだわったという。
製品はマルチスティック、リップスティック、マスカラ、リキッドアイライナー、リップバームで、価格は29〜39ユーロ(約3700〜5600円、海外価格)。10月1日に路面店や米サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)や仏ル・ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)などで発売する。11月にはアイシャドウパレット、21年には18色入りのパレットが発売される予定だ(日本は未定)。