三越日本橋本店は、新館で営業する「ビックカメラ(BIC CAMERA)」を1.7倍に増床して9月18日にオープンする。同店のビックカメラは今年2月に開店したばかりで、富裕層に強い老舗百貨店に家電量販店を入れる試みが話題になっていた。高級家電を中心に販売が好調なことから、わずか半年で拡大を決めた。
現状のビックカメラは新館6階の売り場面積1200平方メートルで白物家電やテレビ、健康・美容家電、スマートフォン、パソコンなどを販売している。増床後はこれまで催事場だった7階の800平方メートルが加わる。手薄だったフィットネス機器やオモチャ、照明器具を拡充するほか、リフォームの相談にのる「リフォームカウンター」を設置する。
三越日本橋本店の強みである外商を中心とした富裕層の送客によって、全国のビックカメラの中でも客単価が最も高い店舗になっていた。同店だけの家電コンシェルジュが三越のスタイリスト(販売員)と連携し、家電の全般的な提案を行うほか、商品搬入の立会い、アフターケアまで行っている。