いま企業には“作って売ったらおしまい”の直線的なビジネスから、回収やリサイクル、土に還る生分解性素材の利用など使用済み商品を循環させる仕組みへの転換が求められている。サステナブルなデザインの理想形は、廃棄ゼロで循環する“ループ(切れ目のない輪)”をつくること。そのための技術開発が世界中で行われており、その先進企業の一つがアディダス(ADIDAS)だ。同社は全商品においてこの“ループ”を完成させるために3つのコンセプトを掲げる。①リサイクル素材の利用、②再利用できるデザイン・製造、③生物資源の利用――だ。これが本格稼働すれば、アパレルやスポーツの産業構造自体を変える可能性がある。それほどインパクトの大きい新しい考え方であり、ビジネスの仕組みだ。ループ戦略を推し進めるジェームズ・カーンズ(James Carnes)=グローバル ブランド戦略バイスプレジデントにオンラインインタビューを行った。8月31日号に収めきれなかったインタビュー全文を紹介する。
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