ワールドのオフプライスストア「アンドブリッジ(&BRIDGE)」が東京・浅草に5カ月限定の店舗を29日出店する。
オフプライスストアは、自社および他社から仕入れた余剰在庫を定価より安く販売する業態で、「アンドブリッジ」は西大宮(埼玉県)と相模原(神奈川県)にそれぞれ店舗を出している。国内では他にゲオや「ドン・キホーテ」のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが参入している。
開店前日の28日、報道関係者向けに店内を公開した。店舗面積は594平方メートル。都心から20km圏内にある西大宮店、50km圏内の相模原店とも違い、「都心型の実験店舗」(松下剛アンドブリッジ社長)と位置付ける。近隣に住む高感度な30〜40代の女性向けに、百貨店・インポートブランドのアパレルを豊富にそろえたのが特徴。平均客単価は従来型店舗(4500〜5500円)よりも高い6000〜6500円を想定する。商品はワールドのブランドが25%。カテゴリーの構成比はウィメンズアパレル45%、メンズアパレル25%で、そのほかキッズアパレルや生活雑貨なども並ぶ。
「立地ごとの検証により、それぞれの店舗に合わせたMDの組み方がわかってきた」と松下社長は話す。9月5日には同じく都心型の期間限定店舗としてJR京都駅前にあるイオンモール京都に店を出し、21年3月期中には従来以上の規模の大型2店舗を出す。「コロナで消費マインドは停滞しているが、一方で、商業施設では退店により好立地の空所も出てきている。在庫の調達もしやすい中で、うちにとってはチャンスとも言える事業環境だ」。来期(22年3月期)以降は出店を加速させ、23年3月期までに最大20店舗を出す計画。