ツイッターのフォロワー数14万超え、インスタグラムのフォロワー数11万超え、TikTokのフォロワー数9万超え、ユーチューブのチャンネル登録者数6万2000人超えの人気美容師・金内柊真。かつては芸能活動を行い、2018年8月にはアシスタントながら自身の著書「才能がなければその分努力すればいい」(KADOKAWA)を出版するなど、美容師の枠に収まらない存在として注目を集めている。昨年11月にスタイリストデビュー。今連載では、毎月の彼の売り上げの推移とともに、売り上げを伸ばすために何をやってきたか、また新人スタイリストならではの苦労などを紹介していく。今回は休業明けとなった6月と7月の話を聞いた。
WWD:今回は6月と7月の話を中心に聞いていきたい。まずは、売り上げはどうだった?
金内柊真(以下、金内):6月、7月共に月215万円で、お客さまの数は200人ほどでした。5月末までお店が休業していたこともあって、6月は待っていてくれたお客さまがたくさん来てくれました。来てくれたお客さまの中には「待っていてよかった」と言ってくれる人もいて、うれしかったです。その反動で7月はどうなるかなと少し心配していたんですが、ありがたいことに多くのお客さまが来てくれました。
WWD:数字的には満足のいく結果だった?
金内:そうですね。月200万円以上いけばいいと思っていたので満足です。最近はアシスタントも成長してしっかりとサポートしてくれるので、頼もしいです。
WWD:コロナの影響を感じることはある?
金内:僕自身は変わらないのですが、7月は6月と比べると店全体としてはさすがにお客さまの数は減ってきています。あと、7月中旬以降コロナの感染者数も増えてきて、お店全体が落ち着く時間は増えましたし、予約のキャンセルも多くなりました。それは仕方ないなと思っていて、お店としては感染対策をしっかりとやるだけです。来てくれたお客さまは満足してくれていて、他に行くところがない中で、美容室だけが唯一の楽しみと言ってくれる人も多いです。
WWD:7月は他のスタイリストが苦戦している中で、売り上げを維持できた要因は?
金内:6、7月は4月に上京してきた新社会人や新大学生で、ようやく美容室に来られたという人も多くて、ハイトーンカラーのメニューが人気でした。あとこれまでなかなか予約が取れなかったけどようやく取れたという新規のお客さまが多かったです。僕のように指名のお客さまが多いスタイリストはそこまで影響なかったですが、フリーの新客に頼っていた人は厳しそうです。
WWD:メニュー的には引き続きカラーが人気?
金内:夏という季節性もあって明るくする人は多く、カラーメニューは人気です。ハイトーンにする人も多いです。
WWD:マスクをするようになって、ヘアスタイルのニーズは変化している?
金内:前髪を短くする人は増えました。普段前髪をアイロンで巻いている人も「巻きがすぐ取れてしまうので、巻かなくていい長さにしたい」という人が増えました。あと、ばっさり切るよりも、暑いので首元をすっきりさせるために結べる長さにしておきたいという人は増えました。
WWD:8月は順調?
金内:ありがたいことに8月の予約は開始から1時間と最速で埋まりました。毎月15日に翌月の予約が開始されることが認知されてきた結果だと思います。
WWD:それだと売り上げについてはほぼ最大の状態?
金内:人数的にはマックスなので、あとはメニューの単価を上げていくか、店販の売り上げを伸ばしていくしかないです。ただ僕は店販を積極的におすすめしていなくて、お客さまから悩みを相談されたら提案するくらいで、店販比率は6〜9%くらいで推移しています。最近は家で過ごすことも多くなってきたので、ヘアケアに力を入れる人は増えています。あとドライヤーなど高単価な製品も売れていますね。
WWD:8月の目標は?
金内:有休などもあって出勤日数は少なくなるのですが、売り上げは200万円を目指したいです。そのためには1日あたりの売り上げを高めに設定して、それを達成できればと思います。