「アディダス(ADIDAS)」はショーン・ウェザースプーン(Sean Wotherspoon)と、定番モデル“スーパースター(SUPERSTAR)”のコラボスニーカーを発表した。プラスチックの廃棄物削減に加えて、製作過程で動物由来の成分を使用していないビーガンスニーカーだ。日本国内では8月29日から取り扱いを開始した。価格は14300円。
アッパーとインナー部分はリサイクルされたポリエステルで構成され、インソールは「オーソライト(ORTHOLITE)」素材の余りを使用し、再生可能なコルク由来の素材でカバーしている。ソール部分にはサステナブルな方法で調達した天然ゴムを90%と廃ゴムを10%用いた。
米ロサンゼルスの有名古着店ラウンド ツー(ROUND TWOR)の共同経営者ウェザースプーンといえば、「ナイキ(NIKE)」との“エア マックス(AIR MAX 1/97)”や、「ゲス(GUESS)」などのファッションブランドとコラボスニーカーを発表してきた。今回「アディダス」とのコラボにあたって自ら手描きの花柄を施し、刺しゅうの糸が垂れるようなデザインにしたという。
ウェザーズプーンは、「私自身がビーガンであり、そのことが私の基盤になっていることをみんな知っている。全てのプロジェクトや、サステナブルな生活の一部になっている。アディダスはそれを気に入ってくれたし、ビーガン素材の“スーパースター”を作る方法を一緒に話し合った」とコメント。
「アディダス」はこれまでにもパーレイ・フォー・ジ・オーシャンズ(PARLEY OCEAN PLASTIC OCEANS)と協業し、海洋プラスチック廃棄物などをアップサイクルしたアイテムを発表。さらに2024年までにリサイクルされたポリエステルのみの使用を目標とし、今年新たに100%リサイクルされたポリエステル素材、プライムブルー(PRIMEBLUE)とプライムグリーン(PRIMEGREEN)を導入している。
今回のスニーカーはアッパーからアウトソールに至るまで、シューズのあらゆる要素のシグネチャースタイルを“リイマジニング”するプログラム“スーパーアース(SUPEREARTH)”の一環。今後効率の良いパターンやリサイクル素材を使用していくことで、シューズを作る過程で発生する素材廃棄の削減を図る。