サロン専売品メーカーのアジュバンコスメジャパンは、新ヘアケアブランド「カスイ(KASUI)」を10月1日にスタートさせる。同社の主軸ヘアケアブランド「リ(Re:>>>)」の誕生以来、16年ぶりの新ブランドだ。
「カスイ」は、薄毛や抜け毛を予防し、未来の髪の美しさの基盤を整えるためにスカルプケアに特化した。シャンプー、トリートメント、エッセンスの3種をそろえ、適切な頭皮環境に整える。エッセンスの浸透を促すために、皮脂や残留物を除去するシャンプーと、頭皮までをケアし潤いを守ってエッセンスが行き渡りやすい環境に整えるトリートメントのライン使いを推奨する。
数年間におよぶ同社の基礎研究によって厳選した成分を配合し、機能性特化成分が浸透しやすい頭皮環境に整えながら、フケやかゆみ、乾燥、エイジング、不快な臭いといった頭皮の悩みにもアプローチする。開発に携わった中村荘太・同社研究部 主任は、「従来の育毛剤では副作用が出てしまう人もいた。そんな人にも安心して使ってもらえるように、皮膚科学の確かな視点から数年をかけて、副作用の少ない化粧品成分の中から頭皮に優しい新たな育毛成分を見出した。今後もさらなる研究開発を続け、優しさと効果実感を伴った医薬部外品の育毛剤の開発を目指す」と話し、スカルプケアをかなえる。
同社が理美容師110人に行ったアンケート調査によると、将来の髪に不安を感じるお客さま(男性女性ともに)に出会ったことがあると回答した人は49.1%。また対策を勧めるタイミングについては、状態にかかわらず早い時期からと回答した人が52%を占める。一方で、薄毛について相談されたときに指摘しにくい、お客さまから相談されない限り言及できないといったコミュニケーションの難しさや、毛髪は成長期・退行期・休止期・脱毛期とヘアサイクルが循環し、休止期から成長期への移行に約3カ月かかるため効果を実感するまでに時間がかかるなどスカルプケアをおすすめしづらいという声もある。こういったサロンと顧客双方の悩みの解決も目指す。