アメリカで通称“バック トゥー スクール”と呼ばれる9月の新学期スタートに向けて米「リーバイス(LEVI'S)」は、グループで買い物体験ができるバーチャルサービスを開始する。気軽に外出することが難しい中でも友達と一緒にショッピングをしている気分が味わえるよう、同ブランドのスタイリストを交えてバーチャルスタイリングサービスを提供し、買い物イベントなどを開くという。9月中の開始を計画している。
新サービスは画面共有しながら通話が可能なアプリ「スクワッド(SQUAD)」との提携で実現。「スクワッド」は4月からZ世代をターゲットに、遠隔で買い物したり、写真フォルダからネットフリックス(NETFLIX)、フールー(Hulu)などを観ながら通話できるサービスを提供している。「スクワッド」内で最大9人でグループビデオ通話ができ、同じコンテンツを見ながらスタイリングサービスを受けたり、友人と話したり、感想を共有できるようになる。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ジーンズ業界も経済的に大きな打撃を受けている。3月から学生や在宅勤務で働く人の多くはより着心地の良い洋服を求める傾向が強まり、7月にはジーンズブランド「ジースター ロゥ(G-STAR RAW)」の米国法人や「ラッキー ブランド(LUCKY BRAND)」が破産法の適用を申請した。
米リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS & CO.)の4〜6月期は62%の減収で、合計700人の人員削減を予定している。新学期や休暇シーズンに向けて購買活動が活発になると期待する中、業績の回復を狙う。