「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」は9月4日、東京・表参道に新店舗をオープンした。同店は、クリエイティブ・ディレクターのサラ・バートン(Sarah Burton)と建築家のスミルハン・ラディック(Smiljan Radic)のコラボレーションによる新コンセプトを反映した、国内初の旗艦店となる。
売り場総面積は253平方メートル。2フロア構成で、1階はウィメンズ、2階はメンズ中心でウィメンズも一部取り扱う。都会にいながらも森の中にいるような内装をイメージした店内は、ブランドが大切にしている自然への敬意をさまざまな形で反映した。オークとウォルナットなどトーンの違う木材をメイン素材に使用。壁と天井には、ブランドがオリジナルで開発した、コットンと石膏から作られた“コットンクリート”を採用している。あえて不規則にデザインしており、サラが大事にしている曲線美をあらゆるところに生かしている。椅子や机などのインテリアは「カール・ハンセン&サン(CARL HANSEN & SON)」で統一。巨大な天然石のディスプレーも設けられている。店内から表参道のケヤキ並木を一望できるよう外観はガラス張りに仕上げ、自然との一体感を意識した。
店内で特に目を引くのが、ガラスの円柱のフィッティングルーム。「試着はマジックの瞬間」というサラの考えのもと、計4つあるフィッティングルームのうち2つを店の中央に配置した。円柱の中を囲うカーテンは蝶をモチーフとした一枚布で、ブランドの刺しゅう担当が手作業で制作したものだ。マネキンにもこだわり、360度あらゆる角度から服のディテールが眺められるようディスプレーしている。コンテンポラリーと伝統といった「アレキサンダー・マックイーン」の精神が遍在する店舗が完成した。
またオープンを記念して、同店限定商品も発売する。ウィメンズからは、チェック柄のアシンメトリードレス(65万8000円)や黒地のジャケット(63万円)とスカート(12万5000円)、スタッズをあしらったショルダーバッグ(28万円)。メンズからは、ライトグレーと黒のバイカラージャケット(36万4000円)とパンツ(8万3000円)、サイドに色の切り替えが入ったジャケット(34万9000円)とパンツ(9万4000円)を用意した。その他、新作の“トール ストーリー バッグ(The Tall Story Bag)”2種(各39万円、32万円)も先行発売する。
■「アレキサンダー・マックイーン」表参道店
オープン日:2020年9月4日(金)
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道