メンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」を展開するバルクオムは、既存株主のニッセイ・キャピタル、丸井グループに加え、ディメンション、きらぼしキャピタルを引受先とする第三者割当増資を実施した。日本政策金融公庫などの融資を合わせた調達額は約15億円で、国内でのマーケティング強化やグローバル展開の推進などに活用する。
2013年にデビューした「バルクオム」は、“メンズスキンケアブランド世界シェア No1”というビジョンを掲げ、公式オンラインストや全国1000店舗以上の小売店、ヘアサロンで販売。また、17年に台湾に進出し、その後も中国、韓国、香港とアジアを中心に展開を広げ、今年5月にイギリスとフランスに進出している。
資金調達の使い道は、引き続きアジア諸国、東南アジア、ヨーロッパ諸国、アメリカなどグローバル展開の推進のほか、新型コロナウイルスの影響でリアル店舗からオンラインへと変化した消費者の買い方に合わせたデジタル広告などのマーケティング施策の強化を行う。また、売り上げの急増による製品発送遅延やコールセンター・メールなどの問い合わせの未対応防止のため、CRM部門の採用強化および規模拡大を行う。バルクオムの野口卓也代表は、「創業以来、“世界一のブランドを作る”という目標を持ち事業を進めてきた。この資金調達を経て、さらなるグローバルブランド化を実現していく」とコメントした。