左からセリーナ・ウィリアムズ、大坂なおみ、ノビク・ジョコビッチ、フランシス・ティアフォー (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。今回はいつもの13段階評価とは異なるスタイルでそれぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!
第56回は、8月31日〜9月13日に開催されたテニストーナメントの全米オープン(U.S. OPEN)から、ソフィア・ケニン(Sofia Kenin)、パブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta)、ダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)、フランシス・ティアフォー(Frances Tiafoe)、大坂なおみ、スローン・スティーブンス(Sloane Stephens)、セリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)選手をピックアップ。今年は新型コロナウイルスの影響で無観客試合となったが、白熱するプレーと同様に選手たちのコート上でのファッションにも目を引くものがあった。今回2度目の優勝を果たした大坂なおみ選手のファッションにはぜひ注目したい。「優等生スタイルでもかんしゃくはとめられない」など、米「WWD」の痛烈コメントも健在だ。
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ソフィア・ケニン FRANK FRANKLIN II / AP PHOTO (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
1. Sofia Kenin: なかなか素敵!
アメリカ人テニスプレーヤーのケニン選手は、ディスコ黄金期の70年代風ローラースケートファッションと、レトロな水着を掛け合わせてみたらしい。とても素晴らしい仕上がりだけど、スニーカーは違う色にしてもよかったかも。
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パブロ・カレーニョ・ブスタ FRANK FRANKLIN II / AP PHOTO (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
2. Pablo Carreno Busta: 拍手!
若きスペイン人のブスタ選手は、スポーツウエアブランド「ホマ(JOMA)」のロゴが入った昔の学校の体操着みたいなショートパンツをはきながらも、ネオンカラーのオレンジのシャツを見事に着こなしている。機能性を兼ね備えたダブルレイヤーのショートパンツをチョイスしたのが今っぽい。でも、両手首にリストバンドをつけたスタイルは、防弾ブレスレットがトレードマークの映画「ワンダーウーマン(Wonder Woman)」のヒロインにはかなわないようだ。
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ダニール・メドベージェフ FRANK FRANKLIN II / AP PHOTO (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
3. Daniil Medvedev: う〜ん、どっちつかず。
「ラコステ(LACOSTE)」の白い定番ポロシャツはもはや時代遅れだ。だからといって、黒と青のツートンカラーのポロシャツに黒のソックスというスタイルはテニスコートにはそぐわない——イエローのシューズは悪くないけど。暗闇でエクササイズをする「ソウルサイクル(Soul Cycle)」のクラスでなら視線を集めること間違いなし!
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フランシス・ティアフォー FRANK FRANKLIN II / AP PHOTO (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
4. Frances Tiafoe: とても素敵!
80年代をほうふつとさせる「ナイキ(NIKE)」の明るい色のウエアがティアフォー選手によく似合っている。ベビーブルーのショートパンツがとても素敵だ。オリビア・ニュートン・ジョン(Olivia Newton-John)が、ヒットソング「フィジカル(Physical)」のミュージックビデオで着用していたような白いヘッドバンドを取り入れて、80年代風のスタイルを完璧に仕上げている。
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大坂なおみ FRANK FRANKLIN II / AP PHOTO (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
5. Naomi Osaka: とても素敵!
大坂なおみ選手も素晴らしい80年代風スタイルで登場した。明るい色を用いたデザインのウエアは大坂選手によく似合っているだけでなく、大スターにふさわしい躍動感のある動きをさらによく見せている。リストバンド、サンバイザー、そしてくるぶしソックスを暗めの色で統一したことで、ウエアの明るい色がよりいっそう際立っている。
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スローン・スティーブンス FRANK FRANKLIN II / AP PHOTO (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
6. Sloane Stephens: 拍手!
プロ・バスケットボールチームのレイカーズ(Lakers)みたいな色のウエアも悪くない。ショートパンツとノースリーブの組み合わせがかっこいいし、凝りすぎていない感じもいい。小物を全て白で統一したことで、シンプルでエフォートレスなスタイルに仕上がっている。
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セリーナ・ウィリアムズ SETH WENIG / AP PHOTO (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
7. Serena Williams: まるでフラメンコ!
ファッショニスタのウィリアムズ選手は、どの試合においてもファッションに抜かりがない。真っ赤なティアードスカートのテニスウエアや、それに合わせてコーディネートしたリストバンドとスニーカーもしかりだ。コート上で明るい色のウエアを着用する彼女の姿は、ほかのプレーヤーをはじめ全ての人に確実に影響を与えている。
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ノバク・ジョコビッチ SETH WENIG / AP PHOTO (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
8. Novak Djokovic: 驚き!
1987年のウィンブルドン選手権の決勝戦を思い起こさせるような、昔の学生風のきれいなテニスウエアだ。アシンメトリーのグラフィックデザインが施されたトップスとぴったりしたショートパンツのコーディネートは、テニススタイルの黄金期そのものだ。ジョコビッチ選手が築き上げた黄金期には、怒りを爆発させて面倒な事態になったこともある。残念ながらジョコビッチ選手は、優等生スタイルをチョイスしてもラケットを破壊してしまうほどのかんしゃくをとめることはできないようだ。