「アディアム(ADEAM)」は9月10日、全米オープンで2度目の優勝を果たしたプロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手とデザイナーの前田華子がコラボレーションしたカプセルコレクション、“アディアム × ナオミ・オオサカ(ADEAM × Naomi Osaka)”を東京の3店舗で世界に先駆けて発売した。同コレクションは16日に「アディアム」のECサイトで世界に向けて発売される。また、19日発売の日本版「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」11月号の表紙には大坂選手が起用され、誌面では前田との対談なども掲載される。
今回のコラボレーションは、大坂選手が前田にアイデアを持ちかけたことがきっかけで実現したという。日本人の母とハイチ人の父を持つ大坂選手は、現在社会問題となっている人種差別についても力強い発信を行っており、全米オープンの全7試合では、黒人差別や警察による暴力の犠牲となった人びとの名前を記した黒いマスクを着用して登場し、その行動が世界中から注目を集めた。
前田は、「私たちの考えには共通点がたくさんあり、すぐに意気投合して今回のプロジェクトを実施することになった。大坂選手はコート上だけでなく、コート外においても素晴らしいロールモデルの女性だ。自身の名声を社会的な大義に役立てているのは素晴らしい。大坂選手のような影響力のある人びとにとって、一歩先を行く行動を取るのは難しい場合もある。恐れずに行動する姿は称賛に値する。そんな彼女から今回のコラボレーションでサポートを得られたのは素晴らしいことだ。私は美しい作品をデザインして作ることが好きだ。そして、女性たちに自分自身を美しいと感じてもらいたい。たとえそれが難しいと感じるときも、小さな会社のデザイナーとしてそこに焦点を当てていきたい。私にとって重要なのは、ブランドとして、一企業として、自分の行動を信じることだ」とコメントしている。
なお「アディアム」は14日に、明治記念館で撮影した21年春夏コレクションの動画も発表している。