「バーバリー(BURBERRY)」は9月17日に、ライブ配信サービスを提供するツイッチ(TWITCH)と連携して2021年春夏コレクションを発表する。17〜22日に開催される「ロンドン・ファッション・ウイーク セプテンバー2020(以下、ロンドンコレ)」のキックオフを飾る今回のショーは、ツイッチ内のバーバリー公式ページで現地時間13時(日本時間は17日21時)から配信される。
ツイッチはゲーム実況動画のライブ配信サービスを提供する会社として創業した後、14年に米アマゾン(AMAZON)に9億7000万ドル(約1000億円)で買収された。20年現在は音楽やアートを含む幅広いコンテンツを扱うプラットフォームに成長している。今回の連携により、ブランドはショーの模様をさまざまな視点から同時に提供でき、視聴者はツイッチのチャット機能を使って会話することも可能。視聴者も参加しているような、包括的な体験を届けることが狙いだ。
またリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)=チーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)は、ドイツ出身のアーティストであるアンネ・イムホフ(Anne Imhof)をコラボレーターに迎える。「バーバリー」によると、両者はファッションとアートを結びつけ、自然と人工物や現実と非現実が交わるときの“関係性”に着目しているという。
今回のロンドンコレは、メンズとウィメンズを手掛ける80以上のブランドや企業が参加。そのうち60組はデジタルのみの発表で、21組はリアルとデジタルを掛け合わせる。また、「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」や「ロクサンダ(ROKSANDA)」など5組は政府の定めたソーシャル・ディスタンシングのガイドラインに基づいてリアルのみでコレクションを披露する。