ITサービス大手のトランスコスモスは、インスタグラムをはじめとするSNS上での画像解析を行うカナダ発のビジュアルマーケティングツール「ダッシュハドソン(Dash Hudson)」の独占販売権を取得した。同サービスと通じて、企業やブランドのインスタグラムのフォロワー数獲得やエンゲージメント率向上とSNSを通じた商品の販売であるソーシャルコマースを支援する。
「ダッシュハドソン」は、独自の画像解析AIを搭載し、企業の自社SNSや競合他社のSNSに投稿する画像の特性、パフォーマンスを予測。そのほか、ファンとのコミュニティー形成を助けるための、投稿に対するコメントの管理や消費者の口コミなどの自動収集といった機能を備える。インスタグラムをはじめ、ピンタレストやツイッター、フェイスブックにも対応しており、投稿の一元管理を行うことも可能だ。付属の「ライクショップ(Like Shop)」機能では、SNSに投稿したコンテンツの集約ページを作成し、ECの商品ページへユーザーを誘導。EC構築サービス「ショッピファイ(Shopify)」とも連携しており、同サービスで作ったECであれば、「ライクショップ」機能経由での売り上げ計測も行える。これらの機能により、企業のSNSのフォロワー数獲得やエンゲージメント率の向上、そしてソーシャルコマースを支援する。既にアップル(Apple)やアマゾン(Amazon)をはじめ、「コーチ(COACH)」、「ケイトスペード(KATE SPADE)」、「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」、コンデナスト、インフルエンサーマーケティングで有名な米国ファッションECモール「リボルヴ(REVOLVE)」などが活用している。
ダッシュハドソンのトーマス・ランキン(Thomas Rankin)CEOは「『ダッシュハドソン』が最も大切にしていることは、世界有数の企業がそのオーディエンスとエンゲージし、企業のソーシャルや EC チ ャネル売上促進を支援することだ。ポストコロナの世界は、ブランド企業にとってオーディエンスと新しい、そして有意義な形でコネクトするための非常に大きな機会となる。新たなオンラインショッピングの時代に、企業が売上を促進し、顧客を維持するために効果的にコンテンツを最適化していくために不可欠なソリューションやデータに基づいたインサイトを提供していく」とコメントしている。
トランスコスモスは同サービスのコンサルティング販売とSNS運用サービスの提供を通じて、導入企業のEC事業をマーケティングからサポートまでをトータルに支援し、ソーシャルメディアを含むマルチチャネルでの売上拡大を促すとしている。