ファッション

「エルメス」がフランスに新たな工房建設 バッグの生産を大幅拡大

 エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL 以下、エルメス)はハンドバッグの生産拡大を図るため、2025年にフランス中南部のオーヴェルニュに新たなレザーグッズの大規模な工房を開く計画を明らかにした。これにより250人の雇用を生み出す。同社は現地の職業紹介所と協力して将来の職人を募集し、11月から仮設の工房でトレーニングを始める予定だ。

 特にアジアからの高い需要に後押しされ、エルメスは過去10年間にわたり年1カ所のペースで新たな生産拠点を開設。2500人の雇用を創出し、現在レザーグッズの生産に携わっている従業員の数は3800人に上る。さらに9月初めには、22年にノルマンディーに生産拠点を開く計画を発表したほか、来年には2つの工房の稼働もスタートさせる予定だ。

 また、人々が自由に海外を行き来できていた新型コロナウイルスの大流行前までは、主に富裕層の観光客によりフランス製の高級品への世界的な需要が急上昇してきた。そのため、シャネル(CHANEL)やルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)も、環境に配慮した最先端の生産拠点を国内各地に建設して生産を拡大している。一方、エルメスは全商品の80%をフランスで生産している。同社のレザーグッズとサドル部門は19年の売上高の半分を占め、その額は34億1000万ユーロ(約4229億円)に上る。

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