※この記事は2020年7月30日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
オンラインでのコレクション発表、見ましたか?
これまでコレクションは現地に行く取材陣がカバーしてきましたが、オンラインで世界に平たく一斉発表となったこのコロナ禍。ランウエイの世界同時中継は行われてきていましたが、今回は発表形式も含めてどんなものが見られるのか分からないこともあり、興味津々ですよね。
そして、米国版には主要なブランドのデザイナーやCEOのインタビューがバンバン上がってます。やはり現地に記者がいてがっつり食い込んでいる米国版強し!というわけで翻訳チーム、忙しく稼働しております!
どうやらパリの14〜15時くらいが世界の主要都市がほぼ起きているゴールデンタイムなようです。日本は21〜22時で、家で見られる時間ということもあり、私もいくつか見てみました。
リアルタイムで最初に見たのが「ルイ・ヴィトン」メンズ。夕飯を食べ終わって、夫とキッズ(6歳と4歳の女児)とでiPad鑑賞しました。服はほとんど出てこず、「これから旅に出るぞ!」的な楽しい動画であっという間に終了(1番目の記事参照)。
「え、今ので終了??」と翻訳チームのスラックにコメントして、キッズを寝かせていたら「上海(でのショー)が本番なのでしょうね」と村上編集長からリアクションをいただきました(笑)。
続いて「グッチ」です。こちらは12時間配信というので、スマホでショーの準備の様子をチラ見しながら夕飯作り。ちょうど食べ終わった頃にコレクション発表の時間になりました。うちのiPadは音がイマイチだわと、今回はMacBook Airで鑑賞。ショーの準備と並行してルックの説明が始まりました!しかし、待てど暮らせどショーは始まりません……。
「始まらないね」とまたスラックにコメントして、キッズを寝かせた後に確認したら「あれで終わりらしいよw」とまた村上編集長から。「マジですか〜‼︎」とベルリン在住の藪野通信員と絶叫しました(苦笑)。
ミケーレがイタリア語で話している内容が英語で表示されていたのですが、家族でワイワイ見てるので、あまり理解しておらず……。画面が小さかったり、ワイワイして音聞こえなかったりというのは良くないわね、と反省しました(2番目の記事参照)。
「ヴァレンティノ」は22時スタートだったので、先にキッズを寝かしつけ、テレビ(32インチ)を接続して、万全の態勢で臨みました。会場はイタリア映画の故郷、チネチッタ。モデルたちが着る白いスーパーロングドレスに映像が映し出されたり、縦横無尽に動くカメラがさまざまな角度からドレスに迫ったりと、まさにニック・ナイトとのコラボレーション、ここに極まれり!これはランウエイ形式ではできなかったよねーーという幻想的な世界を作り上げていました(3番目の記事参照)。
正直、これライブでやる必要はあるのかな〜とは思いましたが、やはり本番1回勝負の緊張感はあったと思います。そしてこういうのはVRとかで見て浸りたいよね〜とも。見る環境が本当に大事!今後ブランドは見せるための環境も用意するようになるかもしれませんね(いや、見る側が用意するのかな……汗)。
誰でもオンラインで見られるようになったものの、発表形式がランウエイとは限らないこともあり、見ただけでは分からない情報や解説、分析を求められるのは、これまで以上になったのではないでしょうか。
記事だけでなく、ライブ動画配信など、私たちもさまざまな手法で他にない情報や解説をお伝えしていきますので、どうぞチェックしてくださいね。
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