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「バレンシアガ」のデムナが明かす 新計画の全貌とクチュールへの思い

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 デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)「バレンシアガ(BALENCIAGA)」アーティスティック・ディレクターは、極端なシルエットのフーディーやダッドスニーカーなどを提案し、ラグジュアリー・ストリートの世界的な人気の火付け役の一人となったほか、トレンドに大きな影響を与えてきた。また、ファッション業界の慣習にとらわれないアプローチでも知られる存在だ。現在、来年夏のオートクチュール・デビューに向けて準備を進める彼が、新型コロナ禍で感じたことから、デザインやコレクションの構成、発表方法への新たな考えまでを明かす。

 新型コロナウイルスのパンデミックに混乱する多くの人々同様、チューリッヒ近郊の田舎町に住むデムナもロックダウン開始後の数週間をパジャマで過ごし、死亡者数に不安を感じるとともに意気消沈していた。そして、変わってしまった世界の中でファッションはどうやって前に進むのか、それとも止まってしまうのかと考え、「3月以降、私たちが送るこの終末的な生活の中で、ファッションは意味があるのだろうか」と自問したという。

 その後、突如“ファッションへの渇望”を感じた彼は、「家にいるだけなのに、毎朝自分のためだけにドレスアップして、リサーチをしたり、最も奇抜なルックを作ったりしていた」と笑いながら、ゴシックファッションや30cmのプラットホームブーツなどを例に挙げる。「ファッションは、私がこの時期を耐え抜くことを助けてくれた。ファッションの楽しさが自分の中に戻ってきたし、こんな時代でさえもファッションのための場所はあると気付いたんだ」。

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