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大手ビューティ企業6月期決算まとめ コロナ禍でもスキンケアとECが健闘

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 日本だけでなく、グローバルでここ数年絶好調だったビューティ業界では数年連続で2ケタ成長も珍しくなかった。その結果M&Aが積極的に行われたり、次々と新ブランドが立ち上がったり、ニュースが絶えない業界として注目を集めている。中でもスキンケアと中国市場が好調で、この2つに投資をしてきた企業の売り上げは右肩上がりで成長した。しかし今年に入り、新型コロナウイルスは好調だった化粧品業界にさえ大打撃を与え、売り上げは軒並み減少。グローバルの通期、半期決算から化粧品業界の現状と今後を見る。(この記事は「WWDジャパン」2020年9月21日号からの抜粋です)

 新型コロナウイルスで、化粧品の消費のあり方やニーズは大きく変わったと言えるだろう。最も大きな影響を受けたのはメイクアップ市場。日本ではこれまで市場を大きくけん引し、中国でも“口紅経済”と言われるほど好調だったリップは、マスクを着用する機会が増えたことにより需要が少なくなった。また、外出自粛でフレグランスも苦戦し、サロンが休業していた間はヘアやネイルなど、プロフェッショナル向け商材も停滞した。一方、最近続いていたスキンケアブームは“おうち時間”が増えたことにより継続し、コロナ禍でも健闘したカテゴリーとなった。市場全体を見ると売り上げは下がっているが、その中でも大幅な減収を食い止めたのは前述の(1)スキンケアに加え、(2)中国市場の復調、さらに(3)ECをはじめとするデジタル施策が奏功したケースだ。

スキンケアは定番品がけん引

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