ファッション

「ゾフ」と熊谷隆志がコラボレーションで追求する新しいアイウエアデザインとは?

 インターメスティックが手掛ける「ゾフ(Zoff)」と、スタイリストやフォトグラファーとして活動する熊谷隆志との協業によるプロジェクトが続いている。昨年、コラボレーションモデル「ゾフ×タカシ クマガイ(Zoff×Takashi Kumagai)」の発表に続いて、今年は熊谷がディレクターを務めるストリートウエアブランド「ウィンダンシ ー(WIND AND SEA)」とのサングラスを発売し、「ゾフ×タカシ クマガイ」の第二弾も販売中だ。「ゾフ」が熊谷とのコラボレーションで追求するアイウエアデザインとは?熊谷とインターメスティックの高島郷クリエイティブデザイン室プロデューサーに話を聞いた。

熊谷隆志はサングラス
300本以上を所有するコレクター

WWD:「ゾフ×タカシ クマガイ」スタートの経緯は?

高島郷インターメスティック クリエイティブデザイン室プロデューサー(以下、高島):「ゾフ」はTシャツのように気軽に着替えるアイウエアを低価格で提供することを目指して、2001年に東京・下北沢に1号をオープンしました。それ以来、アイウエアをファッションアイテムとして定着させて幅広い客層を獲得してきましたが、20~30代の男性の売り上げ構成比率が十分ではないことが分かりました。そこで、若者に絶大な支持がある熊谷氏にコラボレーションをお願いして、ファッション性が高い商品強化を図ることにしました。

WWD:アイウエアデザインを引き受けた理由は?

熊谷隆志(以下、熊谷):私の先輩を介して、「ゾフ」をご紹介いただきました。これまでアイウエアをデザインした経験はありますが、これほどの規模は初めてです。私はサーフィンに加えて最近ゴルフを始めたこともあって日常的にサングラスを愛用しており、300本以上を所有しているコレクターでもあります。スタイリストの仕事を始めたときからアイウエアにも興味を持っていたので、ぜひデザインしてみたいと思いました。

WWD:「ゾフ」にどんな印象を持っている?

熊谷:私が最初に「ゾフ」を掛けたのは、2年前に発表されたアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)がインスピレーション源の“アイム アンディ・ウォーホル(I’M ANDY WARHOL)”でした。そのとき感じたのは、この安い価格で、こんなに高いクオリティーのアイウエアができるのかという驚きでした。この価格なら、若者にも手が届く。そこが「ゾフ」の一番の魅力だと思います。

デザインのベースは
アメリカンクラシック

WWD:「ゾフ×タカシ クマガイ」のコンセプトは?

熊谷:基本的には、私が掛けたいと思う商品をデザインしています。テーマは“アメリカンクラシック”です。第二弾はブラックやブラウンなどの定番カラーだけではなく、ウッド調の仕様を加え、レンズはグリーンを基調に落ち着いたカラーで構成しました。インディーズ映画に影響を受けることがありますが、好きな建築家の一人であるル・コルビュジエ(Le Corbusier)が掛けていたラウンドタイプも加えました。

WWD:若者の客層は狙い通り増えている?

高島:想定以上の反応を得ています。熊谷氏のフレームのデザイン、色選びから、キービジュアルの製作までブランドの世界観を明確に表現できていることが大きいと思います。

WWD:今後、このコラボレーションをどう発展させたい?

熊谷:私が作りたい商品が、低価格で実現できています。アイウエアはトータルコーディネートの中で重要なアイテムです。今後は、さらにデザインの背景やクラフツマンシップを見せていきたいと思います。

高島:熊谷氏と今後の計画を話し合っていますが、サングラスに加えて、今後オプティカルフレームも拡大したいと思います。「ゾフ」は創業20周年を迎える2021年に向け、“アイ パフォーマンス(Eye Performance)”をコンセプトとしたリブランディングを始動しました。さらにファッション性が高い商品を作ることもミッションの1つです。熊谷氏と協力した真剣なモノ作りで、ライフスタイルを豊かにできる商品開発を続けたいと思います。

問い合わせ先
ゾフ・カスタマーサポート
0120-013-883