オランダのファッションブランド「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR & ROLF)」のアイウエア「ヴィクター&ロルフ ヴィジョン(VIKTOR & ROLF VISION)」が2020年秋冬の新作を発表した。同ブランドは、福井県に本社を置くアイウエア企業の村井が2004年にスタートしたもので、同社のライセンスビジネスの柱だ。
高いデザイン性と
メード・イン・ジャパンの
クオリティーを融合
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デザインの特徴は、同ブランド独自の視点で解釈したクラシックとモダンの融合。そして、日本の高い技術力を駆使したオートクチュールブランドにふさわしいクオリティーを兼ね備えていることだ。
2020年秋冬コレクションは、「ヴィクター&ロルフ ヴィジョン」らしい“モダン・ビンテージ”とは何かを改めて追求した。注目したいのは、異素材間のコントラストを鮮明にしたアセテートとメタルのコンビネーション、そしてビンテージ感のある落ち着いたカラーリングだ。
”70-0242・0243”モデルは、ビンテージテイストのシェイプのフロントに特殊なリムをナイロール式に取り付けたメタルとのコンビネーションフレームで、洗練されたデザインと快適な掛け心地を両立させた。また、一体成型のシートメタルのフロントに、上下に分かれたアセテートのパーツを組み合わせた”70-0244”モデルは、クラフツマンシップから生まれた造形美を感じる。そして、”70-0245”モデルは、靴ひもの先につけるおおいを意味する“アグレット”をイメージしたカラフルなモダン(耳あて)が、全体のバランスに変化を加えるアクセントだ。流行に左右されないシーズンレス、ジェンダーレスなデザインと、軽く快適な掛け心地を生み出す確かなモノ作りで幅広いファンを獲得している。価格は2万9000円。
新しい挑戦を始めた
デュオに注目
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「ヴィクター&ロルフ」のデザイナー、ヴィクター・ホスティン(Viktor Hosting)とロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)の二人は共に1969年生まれで、オランダのアーネム・アカデミー・オブ・ファイン・アーツを卒業。93年の南フランス・イェールで行われた「ヨーロッパ新人デザイナーコンテスト」での受賞をきっかけに注目を集め、98年、オートクチュール・コレクションに招待メンバーとして参加したのに続き、2000-01年秋冬パリ・コレクションにデビュー、03-04年秋冬にメンズコレクションを発表した。「H&M」「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」「サムソナイト(SAMSONITE)」などとの多彩なコラボレーションは話題を集め、その後ブランドの高級化を目指してオートクチュールに専念したが、20年秋冬にメンズライン「ミスター・ミスター(MISTER MISTER)」をスタートした。
新しい挑戦を始めた「ヴィクター&ロルフ」が独自の美意識を落とし込んだ「ヴィクター&ロルフ ヴィジョン」にも、さらに注目が集まりそうだ。
村井
0120-953-429