※この記事は2020年8月17日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
化粧品ってアディクトになっちゃいますね
「ジーユー」が発表したデータで、「約2万8000人中62%が服にかけるお金が減った」と答えたというのがありました。確かにそうよね、って思います。私自身、自粛期間中に家でリラックスできるトップスとボトムスをECで購入しましたが、いずれも1万円以下のモノです。春先になると、「何か服、買いたい〜」と思うものですが、家にずーっといるとそんな欲は湧きません。ママ友らに聞くと、減ったというより「何も買っていない」と答えるんです。「だってあるモノで十分だもん」という返事です。だから「ジーユー」の“着まわし提案”はちょっと気になります。
ファッション業界の片隅に身を置くものとして、「服にお金をかけない」というのは危惧することなんですが、じゃあ、ママ友らは何を買ったの??ママだから子どものモノかな?って思ったのですが、それも違うって。ましてや旦那さんのモノでは決してありません(笑)。で、いろいろ探っていると買ったモノは「化粧品」なんですよね。
化粧品、恐るべしです。私は仕事柄、化粧品サンプルをいただくことが多いため、実際に購入することがあまりなく……。この感覚が分かっていなかったのですが。化粧品って日用品であって、し好品なんですよね。特にスキンケアでは、何十年って売れ続けている銘品は数ありますが、それらは当たり前ですが何年も使い続けられる訳ではなく、だいたいが3カ月でなくなります。スキンケアを含め化粧って一度始めるとやめられないもので、肌はスキンケアを求めますし、カラーメイクはしないと落ち着かなくなる。だから、3カ月でなくなったら買いに行かないとダメなんです。そこが日用品です。
一方で、化粧品って効果効能はもちろんですが、華やかだったりモードだったり製品によってこだわり抜かれたパッケージや、癒やされる香り、心地よいテクスチャーの追求が、気分を上げてくれます。手に取った時に高揚感を抱けるのです。そこがし好品なんですよね。ちょっとアディクト。やめられない、買い続けることになるということなんですよね。
ママ友らから「今、どんな服が流行ってるの?」とは聞かれませんが、「今、何の化粧品がいいの?」ってよく聞かれるなあって思っていたのですが、そういうことなんですよね。やめられないんです。
余談ですが、化粧品がいっぱいあるわが家。娘から「お化粧してみたい!」「アイシャドウ塗りたい!」「リップつけていい?」っておねだりされます。その時、私は「ダメ、8歳のその肌は、そのままで十分素敵。塗りだすと止まらなくなるよ」と使わせません。なのに先日、仕事から帰宅すると、娘の目の周りはきらっきらっしてるんです(笑)。やっぱり手を出さずにはいられなかったようで、早くも化粧品デビューしちゃいました。あ〜娘のこれからの長い年月、化粧品と共に、です。
HER OPINION:ママ、女性に関連するファッション&ビューティ業界の話題をお届けします。今、働くママを含めた社会進出が進む女性に関わる情報が増えてきました。彼女らにまつわるニュースをピックアップすることで、彼女らを支える彼らにも役立つニュースを紹介します。
エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。