ファッション

「パリコレが自分の存在理由」現地でショーを開催した山本耀司がバックステージで語る

 「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」は10月2日、パリ・ファッション・ウイーク(以下、パリコレ)で2021年春夏ウィメンズ・コレクションのランウエイショーを開催した。今季のパリコレにおいて、日本ブランドの中でリアルなショーを行ったのは同ブランドだけ。4区にあるパリ市庁舎のホールを舞台に、ノットやドレープでアシンメトリーに仕上げた白と黒のロングドレスや薄手の柔らかなテーラードアイテムから、植物や花のフォルムを取り入れたドラマチックなルックへと続く美しいコレクションを披露した。

 自身も渡仏してのショー開催を決めた理由について、ショー後のバックステージで山本耀司デザイナーは「そんな難しいことは考えていない。僕の仕事は、パリでショーをやること」とコメント。パリコレは「40年近くショーをやっているから、フランス語で言うと”la raison d'etre”。つまり、自分の存在理由」なのだという。実際に現地入りして感じたことについては、「空港から市内に入ると、絶対しないだろうと思っていたフランス人の90%以上がマスクをしていたのが面白かった」と話す。

 なお、先シーズンのパリコレでは「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」や「サカイ(SACAI)」をはじめ、日本を拠点とする9ブランドが公式スケジュールでショーを開催した。しかし今回は、「ヨウジヤマモト」以外は不参加、もしくはデジタルでの発表に切り替えている。パリコレは10月6日まで開催予定だ。

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