TSIホールディングスの2020年3〜8月期は売上高が前年同期比31.2%減の562億円、営業損益が104億円の赤字(前年同期は1億6400万円の赤字)、純損益が144億円の赤字(同10億円の黒字)だった。
本業のアパレル事業の売上高は545億円(前年同期比31.2%減)。4〜5月上旬には新型コロナウイルスの感染拡大により、主販路の百貨店やショッピングセンターなどの休業で販売機会を損失。以降も客足の減少によるマイナス影響が続いた。同社の財務状況に関しては、短期借入金は前年同期末と比較して206億円増加し、負債総額は126億円増の775億円。純資産は187億円減少して766億円となった。
また、20年2月期決算発表時点(4月)では未定としていた21年2月期の業績予想を公表した。売上高が前期比22.3%減の1322億円、営業損益が170億円の赤字(前期は7000万円の黒字)、純損益が5000万円の黒字(同21億円の黒字)を見込む。下期(9月〜21年2月)はコロナ禍を受け、秋冬物の仕入れを全社で3割削減するなどの仕入れ改革に取り組む。なお、同社は9月16日に東京都渋谷区の7階建て自社ビルの売却を発表。通期決算では譲渡益17億円を特別利益として計上する。