ファッションという「今」にのみフォーカスする産業を歴史の文脈で捉え直す連載。19回目はコロナ禍における日本のファッション誌の9月号・秋冬号の作り方を探る。編集協力:片山マテウス(この記事はWWDジャパン2020年9月28日・10月5日号からの抜粋です)
雑誌中毒者として、毎年9月のファッション誌の秋冬ファッション特大号は楽しみにしているが、今年はかなり様子が違う。言わずもがな新型コロナウイルスの影響で、撮影のみならず、雑誌の作り方までも変更を余儀なくされたような号が目立っている。世にファッション誌が誕生して以来、その歴史の中でも最大級の困難に直面する中、日本のファッション誌はいかにそれを乗り越え、秋冬ファッション特大号を作ったのか。月刊誌、年2回刊というファッション3誌の編集長に「新型コロナウイルスの時代のファッションをどう編集したのか」と尋ねてみた。そこには単に誌面をどう編集するかという術だけでなく、このコロナ禍でファッションと社会をどう接続するかの知恵が垣間見られた。
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