ファッションとビューティ、オフラインとオンラインを結びつける「WWDジャパン」がスタートするビューティ・インサイトは、「WWD JAPAN.com」のビューティニュースを起点に識者が業界の展望を語る。識者は、美容媒体の編集長やコンサルタント、エコノミスト、そしてサロンスタイリスト。ビューティ業界の半歩先は、ファッション業界の“道しるべ”にもなるだろう。今週は、AR(拡張現実)のビューティ&ファッション業界における可能性。(この記事はWWDジャパン2020年10月5日号からの抜粋です)
今週の識者
矢野貴久子/アイスタイル「BeautyTech.jp」編集長
ここ2〜3年で、AR(拡張現実)バーチャルメイクアップは一気に普及した感がある。2016〜17年あたりから自撮りアプリに搭載されて使われるようになり、すっぴんでもフルメイクかのようなセルフィーが撮影でき、それをSNSに投稿することがトレンドになり一気に広まった。なかでも台湾のテクノロジー企業のパーフェクトによるアプリ「YouCam メイク」は、関連アプリも含めると世界で8億ダウンロードされている。
パーフェクトはARバーチャルメイクの仕組みを、店頭のミラーやタブレット、ECなどに組み込んで、ブランド側が消費者にサービスを提供できるエンタープライズ版もリリースしており、世界で約200ブランドが契約している。ARバーチャルメイク関連のサービスではトップランナーだ。
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