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「カルバン・クライン」「トミー ヒルフィガー」親会社CEOが交代へ 現社長が昇格

 「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」や「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」などを擁するPVHコープ(PVH CORP)のエマニュエル・キリコ(Emanuel Chirico)会長兼最高経営責任者(CEO、63歳)が2021年2月1日付で退任する。後任には46歳のステファン・ラーソン(Stefan Larsson)PVH社長が就く。なおキリコ会長兼CEOは引き続き会長を務める。

 ラーソン新CEOは過去にH&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)に15年間在籍し、同社のグローバル展開と売上増加に貢献した。12年からギャップ(GAP)の「オールドネイビー(OLD NAVY)」でグローバル・プレジデントを務め、ここでもブランドを大きく成長させた。15年にはラルフ ローレン(RALPH LAUREN)のCEOに就任するも、創業者ラルフ・ローレンと経営方針が合わず17年に退任。現職には19年6月3日付で就任している。

 PVHが発表した20年度第2四半期(5〜7月)の売上高は、15億8000万ドル(約1600億円)で33%の減収だ。同社は下半期の売上高を25%減と予測しており、新型コロナウイルスによる外出制限に大きく影響を受けている。今後会社を引っ張っていくことが期待されているラーソン次期CEOは、「このような素晴らしい会社のリーダーになることを光栄に思う。新しい成長の段階を迎えるにあたって、これからも進化を続けながら強みを構築し、消費者とも密接に関わって素晴らしいチームと共に働くことが楽しみだ」と述べた。

 キリコ会長は「PVHの優秀な人々と25年以上一緒に仕事をすることができて光栄だ。ステファンのグローバルな経験や消費者への関心の高さ、実績の数々は、現在の前例のない混乱の時代においてPVHが“ニューノーマル”で成功するための大きな糧である。これからのPVHをリードするステファンの能力を確信しており、取締役会会長として引き続き関係を築いていくことを楽しみにしている」と語った。

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