10月5日に開催されたサザビーズ(SOTHEBY’S)香港のオークションで、102.39カラットの最高ランクのオーバルダイヤモンドが約1億2100万香港ドル(約17億円)で日本人のコレクターによって落札された。このコレクションは前例のないシングルロットライブオークション(最低売却可能価格の設定なし)で、オンライン上で1香港ドル(約14円)でスタート。このダイヤモンドは100カラット以上、Dカラー(完全無色)、フローレス(無傷)、カットや研磨、対称性に関してもエクセレントで、ダイヤモンド全体の2%以下といわれる不純物窒素を含まない炭素だけで構成されるタイプ2Aという希少性の高いものだ。
オンラインで8500万香港ドル(約12億円)の値が付き、ジュエリーオンラインオークションにおける最高の入札額となったが、最終的には電話で日本人のコレクターが落札し、このダイヤモンドを“マイコ スター(MAIKO STAR)”と名付けたという。
このダイヤモンドは2018年、カナダ・オンタリオ州のビクター鉱山で採掘された271カラットの原石からのもので、ダイヤモンド研磨と調達のトップ企業であるダイアコア(DIACORE)により1年以上にわたり研究を重ねて慎重にカット、研磨された。今までオークションで落札された100カラット以上、Dカラー、フローレスまたはインターナル・フローレスのホワイトダイヤモンドは8つで、そのうちの6つはダイアコアからのものだ。
昨年4月に開催されたサザビーズ香港のオークションでも、日本人コレクターが88.22カラット、Dカラー、フローレス、タイプ2Aのオーバルダイヤモンドを1億800万香港ドル(約15億4200万円)で落札している。