「シャネル(CHANEL)」は2021年春夏のショーをパリのグラン・パレ(Grand Palais)で10月6日に開催した。会場に設置された「シャネル」のロゴをかたどった巨大なパネルは、ハリウッドサインを連想させる。ヴィルジニー・ヴィヤール(Virginie Viard)はこのコレクションは「シャネル」のミューズたちに捧げたものだという。ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)とカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が数多くの女優の衣装を手掛けてきたように、現在だけでなく記憶の中にある過去のミューズまで、人々を夢中にさせる女優たちをイメージした。
コレクションはエクリュとブラックのツイードスーツなどクラシックなアイテムのほか、蛍光カラーのジーンズ、ネオンライトのような「シャネル」のロゴをプリントした流れるようなドレスやTシャツ、ペールピンクのカプリパンツなどをそろえ、カラフルで活気に満ちたコレクションに仕上げた。ヴィルジニーは、「私が思い浮かべたのは、レッドカーペットでフォトグラファーたちから声をかけられ、フォトコールに臨む女優たちの姿。少し緊張した面持ちで、ドレスを身にまとった物腰に僅かなぎこちなさが漂う。私は映画の世界を飛び越えて起こる、こうした生き生きとしたもうひとつの側面が好き」と語る。
会場にはアンバサダーのリリー・ローズ・デップ(Lily Rose Depp)のほか、マリオン・コティヤール(Marion Cotillard)、ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)、カロリーヌ・ド・メグレ(Caroline de Maigret)らが駆けつけた。また、小松菜奈や中条あやみ、BLACKPINKのJENNIE、G-DRAGON、マーゴット・ロビー(Margot Robbie)ら、来場はかなわなかったミューズたちもそれぞれの地からショーを鑑賞した。「シャネル」の公式インスタグラムでそれぞれのコメントや感想を紹介している。小松菜奈は「東京からでもショーのエネルギーを感じた。特にピンクのロングカーディガンのルックが好き。パリでまた会いましょう」とコメント。JENNIEは「パリに行くことはできなかったけど、ここで鑑賞することができた。特にブラックとホワイトの小花プリントのドレス(が素敵)でショーを楽しむことができた」と語った。