10月10日に日本初上陸する全身白のドレスコードで話題のEDMフェス「センセーション(SENSATION)」のローンチパーティーが7月8日、恵比寿アクトスクエアで開催された。フェス本番と同じ白のドレスコードに沿って、IMALU、AMIAYA、テラスハウス元メンバーの山中美智子、モデルの宮城舞、ステファニー、荻原桃子「ムルーア(MURUA)」クリエイティブ・ディレクター、まつゆう*、氣志團の綾小路翔、ヒャダイン、当日記者会見のMCも務めたDJの井出大介らが全身真っ白の装いで駆けつけた。約350人の業界関係者らがイベントを楽しんだ。
来場者の白の着こなしには、2015年春夏のトレンドが見てとれる。男性はシャツにショートパンツか9分丈、もしくはスーツスタイルが主流だが、丈感にこだわった白オン白の縦長レイヤードやビッグシルエットのチョイスなど、90年代ストリート的な着こなしが増えた印象だ。刺しゅうやシースルー素材の増加など、ノー・ジェンダーなスタイルも見られた。「最近は『ヴェルサス ヴェルサーチ(VERSUS VERSACE)』が気になる」と話すヒャダインは、「クリスヴァンアッシュ(KRISVANASSHE)」の透け感ある半袖シャツをメッシュタンクトップの上にレイヤードして、その両スタイルをうまく取り入れていた。一方の女性では、コットンレースの刺しゅうやフリンジを用いた70年代ボヘミアンが白の着こなしでも席巻中。そして、ガウチョパンツが強い。「エレガントなリゾートスタイルを意識した」というサロペット姿の山中美智子や、「踊りやすいから」とノースリーブのオールインワンを選んだステファニーなど、上半身をヘルシーに肌見せしながらの着用が目立った。また、白スーツに白ピンバッジをアクセントにした井出大介をはじめ、フォーマルめな白スタイルのために「ザラ(ZARA)」の活用例も多かった。
白のドレスコードによって「個性が見える」との意見も多数来場者から挙がる。サイバージャパンダンサーズに絡むように、三代目J Soul Brothersの“ランニングマン”のダンスも披露した綾小路翔は、タキシードの着こなしで個性を見せた。「僕がタキシードを着るとどうしても新宿っぽさやVシネ感が出るので、工夫してリボンタイでバランスを考えた。僕はリーゼントが絶対にシンメトリーな分、リボンタイをアシメトリーにして遊んだ」と茶目っ気を交えながら話す。荻原桃子は海外で購入したというアシメトリーなワンピースのロング&リーンとポインテッドトーのヒールで「エッジを効かせたスタイル」を披露。AMIAYAのAMIは「セットアップのツイード調の生地感や切りっぱなしのラフさなど、素材感にこだわった」。AYAは「ドレッシーな装いの人が多いと思ったので、メンズライクに」。IMALUは「ストリートっぽさが好きだから『オフ-ホワイト % ヴァージル アブロー(OFF-WHITE % VIRGIL ABLOH)』のビッグシルエットのメッシュカットソーをワンピ風に」といった具合に、白づくめの中で、各々の個性を光らせるファッショニスタが視線を集めていた。