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LVMHがコロナ研究に6億円超を寄付

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の社会奉仕事業を行うフィランソロピー部門は、感染症の研究・解析に取り組む仏リールのパスツール研究所(Pasteur Institute)に新型コロナの研究費として500万ユーロ(約6億2000万円)を寄付した。
 
 同研究所は、新型コロナウイルス感染症を引き起こすウイルスであるSars-Cov-2に対して特に効果のある分子を特定したとして、治療の実用化に向けた大規模な臨床試験を計画している。

 ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)は「私の出身地でもあるフランス北部の研究チームを誇りに思う。彼らの努力が速やかに実を結ぶことを強く願う。今回の発見によって、新型コロナの治療に計り知れない希望を持つことができる。臨床試験という極めて重要な段階に来て支援を決定した」とコメントし、研究を進めることの重要性を強調した。
 
 パスツール研究所を率いるシャビエル・ナシフ(Xavier Nassif)は、「LVMHグループの支援が決まり興奮している。莫大な寄付金のおかげで新たな研究段階に入ることができる」とコメントし、アルノー会長兼CEOに感謝の意を表した。

 パスツール研究所は年間1700万ユーロ(約21億円)を研究費に充てており、今回の研究結果の発表後まもなくLVMHから連絡を受けたことを明かしている。

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