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高島屋新宿店の大型免税店が10月末閉店 インバウンド激減で

 高島屋は13日、新宿店内の空港型市中免税店「高島屋免税店SHILLA&ANA」を10月31日に閉店すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、訪日客が激減したため。高島屋60%、全日空商事20%、韓国のホテル新羅20%の出資で設立した運営会社のA&S高島屋デューティーフリーも解散・清算する。

 同店は2017年4月にオープン。高島屋新宿店11階に2800平方メートルの大きな売り場を構え、保税売店(デューティーフリーショップ)と消費税免税店(タックスフリーショップ)の2形態で構成していた。化粧品、日用品、菓子、家電、ブランド品など人気の商品を並べるとともに、旅行事業に強いホテル新羅によるアジアからの送客によって訪日客を集めてきた。19年2月期が売上高70億円、営業損失6億2000万円、20年2月期が売上高63億円、営業損失6億5000万円だった。

 訪日客の激減を受けて、春以降は縮小営業に切り替えており、メインである保税売店は現在も休業している。コロナが収束すれば、来年の東京五輪などで訪日客が戻る可能性もあるが、高島屋の村田善郎社長は「(コロナで業績が低迷する中)新宿の一等地で毎月赤字を計上している。経営として見過ごすのは難しい」と撤退を決めた。

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