J.フロン トリテイリング(JFR)の2020年3〜8月期連結業績(国際会計基準)は、営業損益が206億円の赤字(前年同期は251億円の黒字)だった。緊急事態宣言による約1カ月半の臨時休業と、その後の消費低迷によって主力の大丸松坂屋百貨店とパルコの業績が大きく落ち込んだ。
小売業の売上高に相当する総額売上高が前年同期比41.5%減の3195億円、売上収益が同34.7%減の1474億円だった。大丸松坂屋百貨店を中心とした百貨店事業は6〜8月期には、総額売上高が同28.0%減、営業損益が17億円の黒字まで持ち直したものの、3〜5月期の長期休業と店舗に関わる減損損失97億円の計上が響いた。JFRとしての最終損益は163億円の赤字(前年同期は143億円の黒字)で終わった。
通期(21年2月期)は総額売上高8104億円(前期比28.5%減)、売上収益3375億円(同29.8%減)、営業損益206億円の赤字、純損益186億円の赤字を予想する。6月発表の予想に比べて上振れする。