ビューティ

人気ヘアサロン「アルバム」がECを本格始動 美容室が正しく稼げる仕組みを取り戻す

 人気ヘアサロン「アルバム(ALBUM)」は約2年の準備期間を経て、ECサイト“アルバム オンラインストア”を本格始動した。

 同サロンは以前から楽天市場に公式ショップを開設しているが、同ショップでの出品数を上回る商品ラインアップを展開する。自社では在庫を持たず、注文が入ると提携している大手美容ディーラーのガモウやきくや美粧堂からお客に直接発送し、最短翌日に商品が届くという画期的なシステムだ。

 「アルバム」を運営するオニカムの槙野光昭・代表は、ECの開設意図や目的について以下のように話す。「最近のサロンユーザーの購買行動を分析すると、SNSなどで美容師が紹介するサロン専売品を、美容室では買わず、ネットで検索してECで購入するケースが大半を占めている。しかし検索で上位に上がってくるショップの中には、実体がなかったり、住所を追っていくとマンションの1室だったりと、運営がいわば“正体不明”であるケースも少なくない。つまり、商品を美容ディーラーが真面目に流通させ、美容師が一生懸命に宣伝しても、業界とは関係ない人の利益につながっている現状があった。それを、正しく美容業界の利益に落とし込めるように軌道修正することが開設の目的だ。ECサイトにサロン名をつけたのも、そうした現状に対して“正しく”“正々堂々”という意味を込めてのことだ」。

 また、ECの本格始動にともない「アルバム」の公式インスタグラムでショッピング機能を実装。スタイリストが紹介する商品をインスタグラムから購入できるようになった。

 「今後“アルバム オンラインストア”に関しては、楽天市場にとどまらず、アマゾンやヤフーショッピングにも同様のシステムで出店する予定。いずれは一般化粧品も取り扱いたいと考えている。インスタグラムに関しては、フォロワー数1万人を超えるスタッフはストーリーズで商品を紹介するとともにECサイトのリンクを埋め込み、商品が売れた金額に対して数%バックするような仕組みを、10月初旬から実施している。将来的には、美容師が“美のコンシェルジュ”となり、化粧品なども販売している姿を想像していて、美容師にはそれだけのポテンシャルがあると考えている」。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

恒例の25年春夏トレンドブック 125ブランド・470枚の写真を収録した「常に手元に置いておきたい一冊」

11月11日発売の「WWDJAPAN」は、2025年春夏のパリ、ミラノ、ニューヨーク、そしてロンドン・コレクションの全てを詰め込んだトレンドブックです。今回掲載したのは、125ブランド・470枚の写真!キーワード(ムード)やアイテム、素材、色柄、ディテール、そしてバッグ&シューズのトレンドを分析し、余すことなくお伝えします。企画担当者はもちろん、最新トレンドをいち早くキャッチしたいマーケティング担…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。