ビューティ

島崎遥香が今、こだわることとは? コスメブランド「ミラー」でリップをディレクション

 元AKB48でタレントの島崎遥香がクリエイティブディレクターを務めるコスメブランド「ミラー(MIRROR)」が10月1日にデビューした。市場トレンドの艶感のあるセミマットではなく、マットリップをディレクション。最近ではユーチューブも開設し、メイク動画もアップする。島崎がマットリップにこだわる理由や、ターニングポイントは「今」と語るその心境についても聞いた。

元々マットが好き。流行っているのは嫌

WWD:今回、「ミラー」のリップスティック“マットリップシリーズ”(全3色、各1900円)のクリエイティブディレクターに就任した。その経緯は?

島崎遥香(以下、島崎):ブランドを手掛けるemy productsさんからお声掛けいただきました。そもそもですが、そこまで化粧品に詳しくなくて、こだわりもなかったんです。だから自分に何ができるんだろう?と思ったんですが、なんでもチャレンジだと思ってやることにしました。

WWD:コスメにこだわりがないということは、敏感肌ではないんですか?

島崎:いえ、敏感ではあるんです。新しいアイシャドウを使ったら痒くなったりとか……。

WWD:そうなんですね。今回のリップもそういったところも意識しつつだとは思いますが、どう作っていったのですか?

島崎:リップという商材は決まっていました。何百種類とかいただいて、ウル艶にするのか、マットにするのか。市場には無限にリップがあります。その中で、何が出せるか?と考えたんです。

まずはマットがいい、というのはすぐに決まりました。流行っているモノは嫌で。そもそもグロスが好きじゃなくて、すぐ飲み物に付いちゃうから。今だとマスクにも付いちゃうし。好きなように考えてくださいって言っていただいたので、自分で付けて気分が良いもの。香りもそうだし、塗り心地もそうですね。

WWD:大変だったところは?

島崎:私が理想とする塗り心地を再現するのは難しかったみたいで。理想は、サラッと付けられるマットで落ちにくいものだったんです。何度も何度も試して、半年以上時間を費やし、できる範囲で理想のリップが出来上がったと思います。

WWD:カラーの名前付けがとても印象的ですね。レッドが「あの子と違う日」、オレンジが「魔法が解けた日」、ベージュが「何かが変わる日」です。なぜこういった名前を付けたのですか?

島崎:以前、渡辺直美さんがカラーコンタクトのプロデュースをされていて、その商品の一つ一つに食べ物の名前が付けられていて、なおみさんらしいなあと思ったんです。いいなあって。私らしさが出せたらと思って提案しました。

WWD:なるほど。例えば「何かが変わる日」というのは、それを使ったら気分が変わる、上がるよ、というのがあればいいと思われたのですか?

島崎:それは逆で。私的には、「リップを付けたら、変わります」みたいな良くある謳い文句ではないリップにしたかったんです。

簡単にいうと、量産型女子ではない、みんな一緒じゃない、自分らしさがある。何に関してもですが、みんなと一緒というのはどうかなあ。せっかくコスメもファッションもヘアもですけど、自分らしさが出せるものが溢れているのに、みんな一緒なのはつまらないじゃないかなあ。

付けたことのなかったベージュが一番好きなカラーに

WWD:3色の中でもベージュが一番好きとか。なぜ?

島崎:今までベージュを付けたことがなくて……。オシャレ過ぎ、モード過ぎてるイメージだったんですけど、意外と使いやすくて嬉しかったんです。なじむというか。オススメしたい色です。

WWD:パッケージやビジュアルにも思入れがあると聞きました。

島崎:ブランド名「ミラー」をはじめ、「今なら、何色にもなれる。」といったタグライン。これが出ればいいなと思って。水色は好きで、水色を使ってうまく表現できていると思います。ビジュアルの衣装は、これまでもお付き合いのある、「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」さんにお願いしました。

WWD:普段のコスメについてお聞きしたいのですが。どんなコスメが好きですか?

島崎:韓国コスメが好きですね。美容成分がたっぷり入っていたり、肌に良さそうなイメージがあります。固定観念ですけど(笑)。普段はネットで買ったり、韓国で買ったりもします。ユーチューブでも多く紹介しています。チーク、シャドウも今は、オレンジブラウンが好きかなあ。メイクは、自己流ですね。ユーチューブは楽しいですし、これからも続けていきます。

WWD:コスメをテーマにしたドラマにも出演されていましたね。

島崎:お話いただいて嬉しかったです。今回の役はどこか自分に通じる部分があったんです。たとえば、それこそ今は艶感がでる肌が流行っているのに、ドラマの中の私は「セミマットでいく」というんです。

ただコスメのブランド名や商品名はカタカナが多いじゃないですか。それが大変でした。発音がうまくいかなくて……何度も言い直しました(笑)

ターニングポイントの「今」、なんでもやってみよう

WWD:人生における転機、ターニングポイントはありましたか?

島崎:“今”ですね。楽しくなってきました。少しずつ、自分がやりたいことだったり、いろんな興味がわいてきて。そのために勉強しよう!って。

WWD:例えば何を勉強されているのですか?

島崎:今、アジアの作品に出たくて、韓国語を勉強しています。独学で教科書を使っているんですが、集中して覚えたら、次は中国語を学びたい。時間とお金があれば、現地に行って覚えたいですね。

WWD:自分の中の信念はありますか?

島崎:仕事では、最近ですが楽しむようにしています。楽しむ90%、残りの10%が冒険です。これまで自分が、それはどうかなあ?と思うことに対しては後ろ向きで絶対できないと思っていたんです。でも、やってみる、経験する、勉強する、など、ちょっと勇気をだしてみようと。

元々自分の中で苦手意識があったことにも積極的に挑戦してみよう。せっかくお話いただいたんだから、やれることは全部やってみようと。昨年まではバラエティーもあまり出てなかったんですが、今年から挑戦しています。今回のコスメもその一つだと思います。

WWD:それは何か心境の変化があったのですか?

島崎:昨年1年間、自分は何がしたいのか、考える時間だったんです。(26歳という)年齢的にもこれから何をしていきたいのか自問自答していく中で、「アジア」というのはすぐにあったんですが、それ以外で、日本でというのが見当たらなくて……。ならば求められていること全部やってみて、それでさらに求められることをやれたらと。

WWD:なるほど。そういったやれることを続けていく中で、将来の夢は?

島崎:ネットフリックスとか映画、世界で見られるような作品に出たいなあと思っています。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。