ワークマンは、16日に開店する新業態「#ワークマン女子」を関係者に公開した。横浜のJR桜木町駅前の商業施設「コレットマーレ」に、同社最大の452平方メートルの売り場を構える。店名の通り女性客を狙った店づくり、作業服を置かないMD、大都市の駅前立地など、ワークマンにとっては初めてづくしの店舗として話題を集める。初年度売上高4億5000万円を計画する。
コレットマーレの5階にある店舗を訪れて、まず目に入るのは正面に置かれたピンク色のブランコ。同店は女性客がインスタグラムなどのSNSに上げたくなるような撮影スポットを複数設けているのが特徴だ。「ワークマン」「ワークマンプラス」が商品を棚にたくさん詰め込んでいるのに対して、「#ワークマン女子」は白い木製の什器にゆとりを持って商品を陳列する。マネキンを使ったトータルコーディネートの提案も増やした。既存店に比べて試着室の広さを1.5倍にし、荷物が置ける棚やフェイスカバーを常備する。
同社スーパーバイズ部の島健太郎部長は「当社でも最近、女性のお客さまは増えているが、ボリュームは40代以上の方が多い。『#ワークマン女子』ではSNS世代と呼ばれる20〜30代の女性を獲得した。SNSで拡散され、自宅の近所にある『ワークマン』に足を運んだり、ネット通販を利用したりするような流れを作る」と話す。