三越伊勢丹が毎年伊勢丹新宿本店で開催しているフレグランスの祭典「イセタン サロン ド パルファン」が今年、初めて全国を巡回する。11月4日から伊勢丹新宿本店を皮切りに三越日本橋本店や丸井今井札幌本店、伊勢丹新潟店、岩田屋本店、ジェイアール京都伊勢丹など、全18カ所で行う。また、これまでは催事場で行ってきたが、今回は化粧品フロアで開催し、幅広い消費者にアプローチする。
「イセタン サロン ド パルファン」は未熟な日本のフレグランス市場を盛り上げ、日本において“香りのある日常”を届けたい、という思いで2013年にスタート。毎年取り扱いブランドも増え、初年度と比べると昨年の売り上げは約4倍になるほど成長してきた。入月雅子・三越伊勢丹 化粧品グループ マーチャンダイジング部 計画担当 スタッフマネージャーは「一方でここ数年のインバウンド需要がもたらしたスキンケア市場の急伸によりフレグランス市場のシェアが伸びずにいた。そこでこれまでは香水への関心が高いお客さまに多く来場いただいていたが、今年はビューティ全般に興味があるお客さまにも訴求したく、戦略をシフト。新宿本店だけでなく、より多くの人が来場できるように全国で行い、さらに催事場ではなく化粧品フロア全体で開催する」と話す。
今回のテーマは、“私を変える、香りとの出会い”。伊勢丹新宿本店では「ゲラン(GUERLAIN)」「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJIAN)」「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のポップアップを行う。また、「ゲラン」の過去の香りを復刻した“イニシアル(オーデパルファン、112mL、3万3600円)をはじめとする同店独占のアイテムのほか、「メゾン フランシス クルジャン」の女性におすすめの8つの香りをセットにした“フレグランス ワードローブ フォー ハー”(2万8700円)など、先行販売するものも多く扱う。1階のプロモーションスペース“ザ・ステージ”は発信の場とし、デバイスやタブレットを使ったコンサルテーション、限定品・先行販売品の展示、対面カウンセリングなどを行う。また、今のトレンドである「多面性」「多様性」を打ち出し、香りのレイヤリングでさまざまなシーンや好みに合わせて楽しめるような提案をする。さらに公式ECの「ミーコ」内に特設サイトを設け、ECとの連動を図る。
なお、取り扱うブランドや製品、開催するイベントは各店舗によって異なる。