米コンプレックス・ネットワークスは12月7~11日に、ストリートの祭典として世界的に知られる「コンプレックスコン(ComplexCon)」をデジタルで開催する。デジタル版を「コンプレックスランド(ComplexLand)」と名付け、これまで提供してきた物販やアートインスタレーション、音楽ライブ、フード、パネルディスカッションなどをバーチャル空間で展開する。
「コンプレックスコン」は2016年にスタートしたD2Cイベントだ。これまでにロサンゼルスのロングビーチで4回、シカゴで1回開催された。村上隆やファレル・ウィリアムスがホストを務め、300ドル(3万1500円)する入場VIPチケットは即完売。東京ドームの約半分の広さ(4万6755平方メートル)の会場に6万人が来場し、イベント全体の商品売上高は2日間で2000万~2500万ドル(約21億~26億円)に上る(2017年公表)。
「コンプレックスランド」のシステムは米JAM3とパートナーを組んで開発した。マーケットプレイスなどのいくつかのエリアに分かれたバーチャル空間をアバターで移動する。入場は無料。世界中のどこからでもスマートフォンやパソコンからサイトにアクセスし、登録するだけで参加できる。現在、約70のブランドやリテーラー、アーティスト、レストランなどの参加が決まっているという。
「コンプレックスランド」のコラボレーション・エクスピリエンシャル部門長を務めるニール・ライト(Neil Wright)のインタビューを含むイベントの詳しい内容は「WWDジャパン」10月19日号に掲載している。