サステナビリティ

小泉環境大臣が楽天など5社を「エコ・ファースト企業」に認定

 環境省は10月21日、環境先進企業を表彰する「エコ・ファースト」認定式を開催した。第17回を迎えた今回は楽天、佐藤工業、島津製作所、大東建託、ネクシィーズグループの5社が「エコ・ファースト企業」に認定された。

 「エコ・ファースト制度」とは、企業が環境大臣に対し、地球温暖化対策などの環境保全に関する取り組みを約束し、その内容を受けた環境大臣が業界における環境先進企業であることを認定する制度で2008年にスタートした。認定を受けた企業はエコ・ファースト・マークを使用することができる。今回の5社を含め、認定企業は50社となった。ビューティ関連企業では2009年に資生堂が認定を受けているが、アパレル関連企業の認定はまだない。

 楽天は再配達率の削減を通した環境負荷低減活動、国際認証取得商品を集めた「アースモール ウィズ ラクテン(EARTH MALL WITH RAKUTEN)」を通じたサステナブルなライフスタイルの提案、国際的な環境イニシアチブ「RE100」に加盟し、2025年までに使用電力を100%再エネ化、「楽天ファーム」を通じたオーガニック農業のサポートなどを約束した。三木谷浩史会長兼社長は「われわれが同制度に申請することで、IT企業を中心に産業全体のサステナビリティへの意識を高めることができると思った。消費者はコロナや昨今の台風などで、あらためて持続可能な未来について考えている。ヨーロッパーのサステナブルブランドが好調であることからも、ファッションブランドは同テーマに取り組むことが重要だろう」と語った。「アースモール ウィズ ラクテン」における売り上げは非公開としながらも、消費者と出店者双方において認知が拡大しており、商品数も拡充していると言う。

 小泉進次郎・環境大臣は「2050年までに脱炭素社会を実現できるような環境を整えていきたいと思っている。今回の5社の中には再生可能エネルギーの導入を約束した企業もあり、大変心強く思っている。来年に生物多様性COPを控え、企業に対して生物多様性への取り組みを求める動きも出てきている中で、この分野に対する企業の取り組みも増えてきたようだ。皆さんの活動をもっと社会に広めて、社会変革を起こしたい」と述べた。

 なお、11月1日より次回の新規認定申請募集を開始する。

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