「エミリー、パリへ行く」でリリー・コリンズが演じる主人公のエミリー・クーパー PARIS ILLUSTRATION BY ADOBE (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
米「WWD」の人気企画「ファッション通信簿」では、ストリートからパーティー、レッドカーペットに至るまで、海外セレブたちのファッションを厳しくチェック。評価を絵文字でお伝えするとともに、それぞれのファッションポイントを勝手に辛口ジャッジ!
第59回は、ネットフリックス(NETFLIX)の人気ドラマ「エミリー、パリへ行く(Emily in Pris)」でリリー・コリンズ(Lily Collins)が演じる主人公、エミリー・クーパー(Emily Cooper)の劇中ファッションが登場。同作は、人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY)」や 映画「プラダを着た悪魔(The Devil Wears Prada)」を手掛けた有名スタイリストのパトリシア・フィールド(Patricia Field)が衣装を担当するとあって、ファッションへの注目度も高い。パリに行くはずの主人公がファッション修行にでも行っているかのような米「WWD」の辛口コメントもお楽しみに。
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「エミリー、パリへ行く」エピソード105から (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
1. 笑える!
グリーンのパリジェンヌ風コートは、フランスのファッションブランドと現代のファッションインフルエンサーのどちらにも見合っている。コンチネンタルな帽子にこだわりのあるエミリーだが、ドレスと合わせたチェックのバケットハットでストリートウエア風のコーディネートに仕上がっている。究極のファッションビクティムといったところか。
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「エミリー、パリへ行く」エピソード101から (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
2. 驚き!
エッフェル塔がプリントされたブラウスとパリの刺繍が施されたスティレット・ブーティーが不安を誘発する——まさにパリジェンヌの悪夢だ。さらに、蛇革のグリーンのミニスカートのせいでファッションパニック発作まで起こしそう。
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「エミリー、パリへ行く」エピソード106から (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
3. 拍手!
まるでオードリー・ヘップバーン(Audrey Hepburn)のようだ。黒いオフショルダーのドレスは年齢的にふさわしく、とても魅力的だ。ダイヤモンドのヘアアクセサリーは若さと大人の魅力の両方を兼ね備えたエミリーによく似合っているし、クリスタルのスタッズをあしらったハンドバッグとも見事にマッチしている。
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「エミリー、パリへ行く」エピソード110から (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
4. めまいがする
ファッションに貪欲なエミリーから目を逸らすことができない。個性が強めな花柄のダウンジャケットとスカートでは、最高峰のランウエイにおいて太刀打ちできない。これ以上ワイルドにはなれないと考えてピンクのベレー帽を取り入れたらしい。
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「エミリー、パリへ行く」エピソード110から (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
笑える!
エミリーにとってはオフィスでのある一日に過ぎないファッションだ。ローマ時代の彫刻がプリントされたミニドレスは間違いなくユニークだが、ピンクのデニムとトラックジャケットの掛け合わせという予想外のアイテムと組み合わせたのはすごい。千鳥格子柄のベレー帽と白のブーティーも印象的だ。これで2度目のクビになるかもしれない。
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「エミリー、パリへ行く」エピソード109から (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
6. めまいがする
エミリーはクチュールの衣装を着るときでさえミニスカートと若々しいシルエットを貫いている。白い鳩に襲われたようなデザインのドレスを真っ先に選ぶ人はあまりいないかもしれない。でも、ドラマの残り時間でエミリーが仕掛けてくるファッション攻撃を前に、いい気分転換になりそう。
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EMILY IN PARIS (L to R) SAMUEL ARNOLD as LUKE and LILY COLLINS as EMILY in episode 104 of EMILY IN PARIS Cr. STEPHANIE BRANCHU/NETFLIX © 2020
7. 驚き!
この衣装はエミリーが抱えている花束を中心にコーディネートされている。スタイリストのパトリシア・フィールドがこの作品の衣装担当に最適だと言われる理由はそこにある。アニマル柄とピンクを合わせたシフォンのプリーツドレスはエミリーのセクシーで冒険好きな一面を表しているが、彼女はそれだけに留まらない。ティールグリーンのメタリックなレザージャケットを見ればわかる。はっきり言って驚きだ。
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「エミリー、パリへ行く」エピソード104から (c) FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
8. めまいがする
これでは意味がない。ロマンチックなレースのブラウスが軽やかな雰囲気を醸し出しているが、スムーズな航海になると思っていては大間違いだ。花と数字の7がプリントされた競技用みたいなメッシュのタンクトップを重ね着した挙句、ウエストパームビーチに停泊していたクルーズ船に置き忘れられた老女みたいなプリント柄のフェルト帽を被るだなんて--エミリーの航海が無事に終わることを願うばかりだ。