久﨑康晴が手掛けるファッションブランド「エイトン(ATON)」は10月23日〜11月1日、白漆作家である川勝英十津の作品展をエイトン青山店で開催している。
久﨑デザイナーは2020-21年秋冬コレクションを制作していた昨春に、ギャラリーで川勝による白漆の器と出合った。その色の美しさや質感からヒントを得て、“白漆のフィールドジャケット”をデザインしたという。同展では、川勝による白漆の作品の展示販売するほか、「エイトン」の白漆をコー ティングしたフィールドジャケット(16万円)やバッグ(2万9000〜5万4000円)、白漆で染色したフーディなどを販売する。
川勝は1941年愛知県豊橋市生まれ。京都市美術大学で西洋画科を専攻し、画家を目指す。その後、イラストレーターやコピーライター、室内装飾などを経て、音羽工房の番浦史郎から薫陶を受ける。石川県山中町にて木工轆轤(ろくろ)を学び、岩手県渋民村で木の知識を深める。85年からは京都の洛北花背に工房を設け、木取りから上塗りまでの全行程を自らの手で行い、桐を使用した“軽漆塗木器”という軽い漆塗りの作品を制作している。
■ATON × 白漆展
会期:10月23日〜11月1日(月曜定休日)
時間:11:00-19:00
場所:エイトン青山店
住所:東京都港区北青山3-6-27