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化粧品業界に新しい波 ジェンダーレス訴求は不要か?

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 女性、男性用とジェンダーで分けるのが一般的だった化粧品業界に新しい波が押し寄せている。ジェンダーフリーやダイバーシティーの考え方を取り入れる企業が増えており、製品や店舗に加え、個のニーズへの対応力に優れた接客が広がりつつある。自分に合うものを自由に選びたいという消費者の気持ちの高まりがそれを後押しし、ジェンダーフリーを体現するブランドが支持を集める。選ばれているブランドの戦略とは――。(この記事はWWDジャパン2020年10月26日号からの抜粋です)

 “ジェンダーフリー”という言葉が広がる前から、男女の垣根を越えたコンセプトや、商品・サービスを提供するビューティブランドが存在した。「イプサ(IPSA)」は、1986年の創業当時から“個々の美的生命力を引き出すこと”をコンセプトに掲げている。その考えは製品デザインでも体現。男女ともに支持を集める製品は、いずれも品質の高さと共に、誰もが手に取りやすく気持ちを高めてくれるパッケージで、女性だけでなく男性、ジェンダーフリーに広く受け入れられている。そのほかにも、「イソップ(AESOP)」や「ジョンマスターオーガニック(JOHN MASTERS ORGANICS)」などは、同様の理由で性差を超えて受け入れられてきたブランドである。今年デビューした2ブランドは、製品の香りにおいてもジェンダーフリーだ。

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