繊維・化成品の商社、蝶理の2020年4〜9月期は、連結の売上高が1021億円(前年同期は1643億円/新しい会計基準を適用したことにから前年同期比は非公表)、営業利益は前年同期比65.4%減の15億円。
セグメント別では、繊維事業の売上高が435億円(前年同期は555億円)、セグメント別利益(経常利益)は同8.3%減の17億円で減収減益だった。アメリカ向けなどの海外事業は堅調だったものの、国内市場は新型コロナウイルス感染拡大の影響による消費マインドの低迷や店舗の営業自粛が大きな痛手となった。
また、蝶理の連結子会社である東京⽩ゆり會の事業を収束すると発表した。同社は「市場競争が厳しい中で、将来の収益確保が⾒込みにくい状況であることから事業収束を決めた」とコメントした。東京⽩ゆり會は1948年創業で、「ノンニ(NONNI)」などミセス向け婦人服の企画・卸を手掛けており、全国の百貨店を中心に60店舗以上を展開している。蝶理は14年に子会社化し、20年3月期の売上高は約11億円だった。21年2⽉末までは通常通り営業する予定。
21年3月期(連結)の業績は売上高が同36%減の2100億円、営業利益が同42%減の47億円を予想している。