クレンジングバーム「デュオ(DUO)」を手掛けるプレミアアンチエイジングは28日、東証マザーズに新規上場した。公開価格4140円を37%上回る5670円で初値がつき、終値は5260円だった。上場による調達資金については、ECサイトの開発費やブランド事業拡大による人件費、広告宣伝費、借入金の返済などに充てる。
プレミアアンチエイジングは、松浦清代表CEOが2009年に設立。通信販売を中心に、エイジングケアを軸にした化粧品事業を手掛けている。主力ブランド「デュオ」とその姉妹ブランドとして19年に立ち上げた「カナデル(CANADEL)」、今秋誕生した海外展開を見据える「シトラナ(SITRANA)」とオーガニックブランド「イミュノ(IMMUNO)」の4ブランドを展開する。
20年7月期の業績は、定期販売の顧客に2品目以上を購入してもらう施策(クロスセル)や卸売販売部門の増員を行なうなどの営業体制の強化により、売上高は前期比71.9%増の205億800万円、営業利益は同581.9%増の16億5300万円、経常利益は同593.5%増の16億3500万円、純利益は555.9%増の11億4300万円だった。
21年7月期は、売上高252億7000万円(同23.2%増)、営業利益26億100万円(同57.3%増)、経常利益25億4600万円(同55.7%増)を見込む。今後、売り上げの約8割を占める「デュオ」の主力商品“ザ クレンジングバーム”に次ぐ第二の柱となる商品やブランド育成を強化する。